白山北縦走路(MH.TRC白山全登山道一斉登山)
白山北縦走路(MH.TRC白山全登山道一斉登山)
2017年7月9日
馬狩(岐阜県)(標高708m)ー三方岩岳(1736)ー野谷荘司山(1797)ー妙法山(1775) ーシンノ谷渡渉(1668)
ーゴマ平避難小屋(1951)ー三俣峠(1954)ー地獄覗き(2168)ー北弥陀ヶ原(2349)ー大汝峰(2684)ー室堂ー
御前峰(2702)ー室堂ー砂防新道ー別当出合(1260)ー市ノ瀬(840)
移動距離:39.27km
累積標高:3,288m
MH.TRCのメンバーで、通行止めの以外の白山の登山道を一斉に歩き、室堂に集合するという企画だ。
ゲンさんの記録(加賀禅定道) ミサゴさんの記録(白山禅定道) しょももさんの記録(楽々新道) マッハさんの記録(砂防新道) Kouさんの記録へ(白山禅定道)
自分は白山の北縦走路を担当させてもらった。
この稜線は、積雪期に各ピークを踏んでいるが、夏道は初めてだ。ワンプッシュで歩き通す。
標高グラフ
自宅―馬狩
MH.TRCのメンバーのYMGCさんに現地まで送ってもらう。
北縦走路を歩く自分は岐阜県の白川村(トヨタ自然学校)に、美濃禅定道からスタートするMaruiさんは岐阜県の郡上白鳥(長滝白山神社)で下車。
YMGCさんは市ノ瀬に向かった。車の運転本当にありがとうございます。
これでもう退路はなく、集合場所の室堂まで単独で行くしかない一本勝負となる。
馬狩登山口
三方岩岳登山道(ここまで雑草が酷かった)
三方岩岳(P1736m)
三方岩岳からの白山のシルエット(左の稜線が北縦走路)
馬狩―三方岩岳
トヨタ自然学校から歩きだしホワイトロード料金所の左手前が登山口だ。
この登山道は、歩く人が少ないのかわからないが、樹林帯に入るまでは背丈ほどの草が密集しており、いきなりワイルド(苦労)だった。
日当たりがいいところは雑草が密集、倒木や砂地の急斜面などあり、登りにくい箇所がいくつかあった。
稜線に出たらハエや蛾がすごい。風はない。三方岩のピークを取りにいったん進路とは逆に北へ向かう。
三方岩岳に到着すると、月明りで白山の稜線のシルエットが見えた。遠い。遠すぎる!!
野谷荘司山(P1797m)
野谷荘司山からの白山シルエット
三方岩岳―野谷荘司山
稜線は歩きやすかったが細かいアップダウンが繰り返される。距離は短いが予想以上に時間がかかった。
ハエがまとわりついてくるのでハッカスプレーで虫除け。それでも数が数だけに、何匹かはハッカにも負けずに飛んでくる。
走って振り払うしかない。朝露で足元が徐々に濡れていった。野谷荘司山到着。だんだん人里の光が見えなくなってきた。
まだまだ白山は遠い。
妙法山(P1775m)
妙法山のシルエット
白山のシルエット リンク:積雪期の妙法山の記録
野谷荘司山―妙法山
急な下り坂が多かったが歩きやすい。はやりアップダウンが多く、妙法山の特徴的な山容が一向に見えてこない。
ピラミダルな山容が見えると、鞍部から100mほど登れば妙法山だ。
妙法山までは予定時間よりかなり早い時間で到達している。途中経過を報告しようかと携帯を出したが圏外だった。少しずつ近づいてきた白山。いやまだ遠い。
念仏尾根
シンノ谷の吊り橋
ゴマ平避難小屋からの朝焼け
ゴマ平避難小屋から グッモーニン
妙法山―念仏尾根―シンノ谷渡渉
妙法山からの下りは岩がゴツゴツシしていて急だったので注意して下った。
念仏尾根は信仰登山らしい命名だ。ときどき沢が流れる音がした。シンノ谷が近いと期待したが、念仏尾根の稜線は甘くはなかった。長かった。
シンノ谷は冷たい水が流れていた。吊り橋から降りて顔を洗った。気持ちよかった。
谷付近に雪が残っているかと思ったが、雪は全くなかった。
シンノ谷―ゴマ平非難小屋
ここからが予想もしなかったが今回最も辛い区間だった。
地形上、水気が多いため、地面はぬかるみ植生も濃く、足元はぐちゃぐちゃになった。
急登に差し掛かると、今度は背丈ほどの笹が濃くなりかき分けながら進むしかない。大きな岩や木の根も出てきてスリップ注意。
このあたり、ほとんど人が歩いていない場所なのだろうか。自己分析すると意外とこういうワイルドなやつが好きなのかもしれない。
ゴマ平避難小屋から 快適でした 感謝
白山に向かって歩いていく
幻想的な朝焼け3連発
うぐいす平
間名小の頭
三俣峠
記念写真
一気に近づいて来た感じ 楽々新道や加賀禅定道のメンバーも歩いているかな〜?
本当にうぐいすが鳴いていた
地獄覗き
左の稜線が北縦走路 その先が大汝峰
火の御子峰 積雪期の記録
ゴマ平非難小屋―三俣峠―地獄覗き
ゴマ平非難小屋に到着して安堵した。中宮道との合流地点だ。小屋に誰かいたら行動継続、誰もいなかったら休憩しようと決めていた。案の定誰もいなかった。ラッキーだ。小屋の中で大休止とした。本当に快適だった。また来たいと思った。感謝でした。小屋から見た朝焼けがとても素敵で忘れられない。
三俣峠までの急登を超えると間名古の頭の鞍部に出る。ピークを巻いて登山道が伸びている。ここはガレ場で浮石に注意が必要だ。火の御子峰と白山が見えた。一気に近くなった。写真が止まらない。
北弥陀ヶ原 積雪期の記録へ
展望も素晴らしい
こんな景色を見ながらゆっくり歩く
白山が近づいて来た
ヒルバオ雪渓が見えて来た
地獄覗き―北弥陀ヶ原
地獄覗きからはとにかく素晴らしい稜線歩きだった。お花畑に丸みを帯びた稜線をゆっくり歩く。こんな静かな山歩きは贅沢だと思った。
有名どころで言うとシナノキンバイ、キヌガサソウ、ハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、クロユリ、そのほか黄色い花が多数。ニッコウキスゲはぼちぼち、コバイケイソウはまだこれから、というところかな。
ハクサンイチゲとチングルマが見つからなかったのが残念なところ。
ヒルバオ雪渓の上
歩いて来た北縦走路を望む
まっさんに出会えた
白山の火口
北縦走路の最終ピーク 大汝峰
大汝峰から御前峰を望む
北弥陀ヶ原―お花松原―ヒルバオ雪渓
今まで白山にこんな場所があるなんて知らなかった。
お花松原までは行ったことがあったけれど、北弥陀ヶ原まで絶対に足を延ばすべきだ。感動してしまった。
若干まだ雪が残っていてお花畑はまだ先だが、みんなに教えてあげたいと思った。8月中旬が見頃かな?絶対にまた来たい。
大汝峰から北縦走路を望む
やりました
千蛇ケ池 凹んでた
室堂が見えた
祈祷殿
御前峰 マッハさんとミサゴさん
ヒルバオ雪渓―大汝峰―室堂(チーム集合)
雪渓がびっしりだった。アイゼンを使わなくても登れたが、時間によっては滑りやすいと思うので、まだ注意が必要。しばらく雪渓は残っていると思われます。
集合時間もまだ早いので大汝峰によって行こうと思い、火口付近の稜線に出ると「ノザーー!?」と声が聞こえた。マッサンだ。かなり嬉しかった。
まっさんは中宮道の担当で、最後まで追いつけなかった。
ちょうどゲンさんにもここで出会えた。ゲンさんは比咩神社を起点に加賀禅定道で白山まで来たと言う。移動距離がスゴすぎ。
二人に出会えてかなり嬉しかった。
大汝峰の神様にお参りして、室堂へ向かった。続々とみんなが集合していた。
主催してくれたミサゴさんも既に到着していた。
ここでは紹介しきれないが、本当にすごいチームだ。みんな別々の方向から同じ時間に室堂に集合してくるのは驚きだ。
祈祷殿の中は初めて入りました
御前峰から大汝峰を望む
MH.TRCの最強カメラマンまっさん
Nakanoさん
MH.TRC最高!!
帰りはゆっくり下山
室堂―御前峰
全員で登った。こんなことはまず無いので面白かった。
実は秘めた作戦があった。ラストでゲンさんを追い抜く作戦だ。今日こそは勝つ。
ラストスパートをかけるとゲンさんと弟のユウキさんも反応して3人のバトルになった。とんでもない兄弟だ。
山頂手前でフルパワースイッチを入れたが今日も勝てなかった。
ミサゴさんがその後に普通の顔を作って登って来た。連日の登山で結構キツかったはず。
まっさんのカメラで集合写真を撮ってもらい下山開始。
重いカメラ機材を歩荷してくれていたまっさん、映像を撮影してくれたUさんには感謝です。
ようやく別山も姿を見せてくれた
御前峰―室堂―別当出合―市ノ瀬
賑やかな砂防新道だった。もう足は売り切れだ。ゆっくり下山した。
別当出合につくと、もうみんな林道を走る気満々だった。
バスを使うのが常識ではなく、走ると言うのがこのチームの常識なのだろうか。
(最初からお金は持っていないからバスには乗れない)
市ノ瀬手前では当然のようにバトルが始まり、最後まで楽しませてもらいました。
天気が味方してくれた。 完全燃焼でした。
みなさんのおかけで最高に楽しめました。計画段階から本当にありがとうございました。
帰りもYGMCさんに乗せてもらい本当に感謝でした。(途中から寝落ちしてしまいました。すみませんでした。)