朝食は「ほうとう」を作る。山梨県の郷土料理ですが、私はまだ食べたことがありません。 

 作る、と言っても道の駅でカップ麺をゲットしたので、それにお湯を注いで5分で出来上がり。どれどれ、食べてみると、かなり美味しい!!カップ麺で550円はやり過ぎではと思いましたが、この質の高さなら納得。 

 いつもは寝起きでは中々気合が入りませんが、ほうとうを食べると元気が出てきてスイッチオンになりました。いくしかない! 

 天気予報は曇り。 いざヒルクライムスタート!前半こそ勾配がきつかったけれど、中盤は緩くなり、後半も緩いままですが標高が2000mを超えるとそれだけでキツイ感じ。 

 ガスのため視界不良ですが、大弛峠にゴール! 


 この道、問題点は路面が良くないことです。アスファルト舗装の陥没、クラック、道路横断側溝は進行方向に対して斜めに横断し、さらにその段差が著しい。あと幅員が狭い。 

(ダウンヒルはスリップとパンク、対向車には十分気を付けなければいけません。) 


ちなみに大弛峠(おおだるみとうげ)は、自転車で登れる峠の標高ランキングで3位! 

<日本の自転車ヒルクライム標高ランキング> 

①乗鞍スカイライン:2,717m・・・済 

②富士山スカイライン:2,385m・・・未 

③大弛峠:2,363m・・・今回挑戦 

④渋峠:2,172m・・・済 

以下は2000m以下なので省略 

 大弛峠から縦走開始です。 

 トレランスタイルで行きます。奥多摩、奥秩父エリアは、白山や北アルプスと違い、トレランに対する偏見はほとんどありません。 

 こちら側が先に減速・停止・挨拶といった行動をとれば大概、丸く収まるものです。 

 

 まずは朝日岳のピークに到着。視界不良で全く眺望なしなので走って通過。 

 金峰山が近付くと巨大岩がゴロゴロ増えてきて雰囲気が一変。ガスの中から金峰山のピークが。ちょうど山頂にいた夫婦に写真をとってもらいました。 

 そして五丈岩へ。こんなに巨大岩がここにあるなんて。ずっとこの目で見たかったので嬉しい。 

 ガスは晴れることなく景色なし。 

 深田は金峰山からの景色に「狂喜した」と言うから、どんな景色なのか楽しみにしていただけに、視界がないのは非常に残念でした。そもそも狂喜するとはどういう状態なのだろうか。相当素晴らしい景色か、深田がちょっと変態なのか、どちらかだろう。 

「おおだるみ」と読みます

ギャス

ギャ〜ス

どうしてこう言うことになるのか不思議です

日本百名山 金峰山 ゲット

五丈岩

 続いて瑞牆山を目指します。天鳥川の渡渉地点まで標高差800mを下ります。 

 針葉樹林と苔むした登山道。楽しい。 

 だんだん足が上がらなくなってきているのを分かっているのに、調子に乗っているとよくないことが起きます。何もない平坦なところで石につまずいて大転倒。 気の緩みには要注意です。 ファーストエイドで膝の擦り傷を処置して再始動します。 


 ガスは晴れるどころか濃くなってきて、転倒と相まってもうブルーな気持ちでペースダウン。 

「瑞牆山もガスだから行きたくない」 

 いつの間にか脳裏にそんな考えも浮かびとぼとぼ歩いていると、いきなりガスが抜けて明るくなり、目の前に瑞牆山がどーん!と現れた。 

 渡渉地点で美味しい沢の水をのんでリフレッシュ。やる気スイッチオンからのフルスロットル入りました。一気に駆け上がっていく。 


 瑞牆山の山頂は巨大な岩の塊でできていました。ムキムキというかムチムチというか、艶めかしいというか。こんな山は見たことありません。 

 山頂には20人ほど。自分もここで休憩して、今日も柿ピーを食べた。最近の行動食のマイブームは柿ピーである。 

 記念写真を山ガールに写真を撮ってもらいました。 

降っていきます

鬱蒼としています こういうところです。集中力が切れるのは。

一円も持ってないし富士見平小屋は完全スルー

もう帰りたいと思っていたら瑞牆山がどーん。「早く来いよ」と言われているような気がしました。

巨大岩に枝を立てかける意味は何??

そそり立つ

山頂は近い!!

日頃の行いが悪いのかまたガスって来ました

柿ピー食べているとガスが晴れてこの景色

帰路は大日小屋でハイドレーションに水を補給

 復路には当然800mの登りが待っている。富士見平の小屋でハイドレーションの水がほとんどないことに気付きます。片道で1リットル飲んだことになり、燃費は良くないみたいです。 

 大日小屋ヨコの沢でハイドレーションの水を1リットル補給して救われました。冷たくてうまい。縦走の欠点は水がないこと。沢水は本当に助かります。 

 大日岩の下でトレランの若者と初めてスライドしました。なにやら奥多摩から縦走してきたという強者でした。同じ縦走でもピストンとスルーハイクでは意味が全然違います。 

 やられた、悔しいです。 ここで火がついて、俄然ペースが上がります。気持ち次第でペースが上がったり下がったり。頭の作りが全く単純で全く呆れてします。まだまだ自分をコントロールできていない。無の境地は遠い? もう温存するものはないので狂ったようにガンガン登ります。 

五丈岩に二回目のこんにちは。視界がよかったので記念にもう1枚写真を撮ってもらいました。 

ここから大弛峠までが精神的に長く感じました。地図を開く頻度が多いこと。 

金峰山からは下り基調だから往路よりペースは早くなるはずですが、ほとんど同じペースというか、むしろ遅いくらい。 ひーひー。

大した事してないのに何ばててるの?自分に発破をかけてラストスパート。 

大弛峠に到着したころに雨がぽつぽつ降ってきました。 

 

ここにも強者がいて埼玉から峠を越えて、大弛峠までやってきたという2名の自転車クライマー。琴川ダムまで10km以上のヒルクライムがあるから、かなりの強者である。 

もう情けなくて、「自分は琴川ダムからヒルクライムしたよ」なんて言えないです。 

世の中、上には上がいて面白い(悔しい)です。 

意識高い人達に刺激されると、また頑張りたくなる。 

ゴミを拾いながら歩く。捨てるなゴミを。

そしてこの旨そうな飴はなんだ!

大日岩 ガスっていて登る気ナシ

樹林帯ゾーン

五丈岩に二回目のこんにちは

五丈岩のテッペンまで登るのを諦めた女性 危ないからやめておきなさい

ピース

合羽を着てダウンヒル開始。路面が悪いので慎重に下りました。  

何とか本降りに合わずに琴川ダムに帰還できました。楽しかったです。  

本日、百名山2座ゲット!ありがとうございました。 

ダウンヒル開始

琴川ダムにゴール

道の駅で売っていたほうとう 550

結構うまい