1日目:散歩登山 広河原〜高嶺

2日目:広河原〜奈良田温泉(1)

2日目:広河原〜奈良田温泉(2)

23日(日)

 3:45まだ暗いが登山開始。いつもの弾丸登山に比べるとかなり睡眠時間が取れたので身体が軽い。一方でザックは一泊分の荷物があって重かった。

 白根御池小屋。広河原山荘に比べるとこちらの方が綺麗で快適そうだった。テント場にテントが沢山張ってあったが、特にダンロップの巨大なテントが目立っていた。その中にストックツェルターが。エスケープビビーをかたつけている人もいた。あれ、見たことある人だ。TJARの選手でした。皆のテントを観察しながら広河原山荘で作ってもらったおにぎり朝食を食べた。うまいです。ありがとうございます。いろんな登山スタイルがあるけどテント泊もやって見たいなーと思った。

 しばらく進むと北岳バッドレスが見えた。2800mでお花畑が綺麗。富士山や鳳凰三山、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳も見えた。肩の小屋に着くと風が強くなってきてガスに巻かれた。キタダケソウとハクサンイチゲが共演してお花畑になっていた。

 ついに北岳の山頂が見えた。視界は残念ながらほとんどない。こんな天気予報だったかな。浮かれ気分で読みが甘かったみたいだ。

 山頂は無風スポッットだった。100名山ゲット!!先輩と握手して喜んだ。

 この後も視界が晴れることはなく北岳山荘、続いて中白根山まで歩いた。ここからの北岳の景色がいいはずだが一つも見えない。残念。縦走は展望がないと楽しさ半減だが、展望がない分、先輩と先頭を交互に変わって黙々と進んでいく。毎年先輩と山や自転車をやっているが、今回は特に置いていかれそうなくらい強い。学生の頃のスパルタ先輩の背中だった。

 気がつくとガスが抜けて急に明るくなって来た。間ノ岳が前方に確認できた。振り返ると甲斐駒ヶ岳がドーンと見えた。北岳は見えない。山ガールが足取り重く半泣きになって歩いていた。

 間ノ岳の山頂に立つと嘘のように視界が一気に開けた。奇跡のような瞬間だった。富士山も応援してくれた。北岳がものすごいガスに巻かれている様子が見えた。あそこから歩いて来たのか。感動だった。

 山ガールに写真を撮ってもらった。しばらくガスが晴れていたが農鳥小屋の手前でまたガスに入った。農鳥小屋で休憩していると雨がポツポツ降り出して来た。急ぎ足で西農鳥岳、もう写真を撮って速攻で次に進む。贅沢な稜線歩きのはずが、もうこなすだけに近い。それでも白峰三山の最後のピーク農鳥岳に来た時は嬉しかった。先輩とまた握手して喜んだ。

 あとは降るだけ、されぞ降るだけ、長い長い下りだった。大門沢小屋まで1400m下り、さらに600下る。合計2000mの下りでもう足がガクガクになった。登山道が終わって舗装道路4kmは思いザックを背負って走った。ラスト100mはバトルとなったがもう足が売り切れで先輩に負けた。下克上ならず先輩は強かったです。締めは奈良田温泉に浸かって最高でした。

 南アルプスは石川県からは遠いけど、まだまだ行ってみたい山もたくさんあって、興味が尽きない。また行きましょう。Y先輩ありがとうございました。

奈良田温泉の登山者駐車場 バス停

白鳳峠への登山口(中央)

序盤は急登500m

針葉樹の森

苔むした岩

フワフワだろうと思ったらタワシのように硬い

白鳳峠

白鳳峠から北岳のシルエット

夜のコーヒー

23日(日)

22日(土)に奈良田温泉からバスで広河原まで約20km移動、1130円。

 14:30広河原山荘チェックイン。時間があるので散歩登山へ行く。白鳳峠目指して軽装登山へ。

 少し林道を走って登山口、ここからいきなり急登で汗が噴き出した。南アルプスっぽい針葉樹林帯と苔むした雰囲気が新鮮だ。白鳳峠が見えた。転がっている石が木の化石みたいで特徴的だった。天気はイマイチで、ガスで視界が悪く天気も崩れてきた。高嶺2779mまで足を伸ばして引き返した。先輩と白鳳三山も縦走したいと夢を膨らませた。

 帰り道では北岳のシルエットが少し見えて嬉しかった。雷も鳴り始めてダッシュで広河原へ戻った。いい運動でした。

 山荘に戻ってシャワーでも入ろうと思ったが、ボイラー故障で使えない。それでは川にドボンして水浴びしよう!冷たくて超スッキリ。最高だった。

 夜はお湯を沸かしてアルファ米とカップ麺、締めは珈琲でご馳走様。

 明日の天行予報は昼から崩れる予想だが、登山天気予報のサイトの指数はAやBだ。ホントかよ。

 8時に消灯、お休みなさい。

夜明け

白根御池小屋 ソフトクリーム食べれるの?

ダンロップのテントがすごいでかい

タカネグナイフウロ

北岳バットレスがチラリ

2800付近のお花畑(鹿の被害が深刻らしい)

白峰三山 高嶺は左から2番目のピーク

アサヨ峰、甲斐駒ケ岳方面

仙丈ケ岳

ここを越えれば、、、ガスが待っていた

富士山の形は美しい

ここから防寒対策して歩いた

ガス

キタダケソウ

北岳山頂にて 100名山ゲット

キタダケソウとハクサンイチゲの共演

気分も暗かったこの区間

中白根山 ここからの北岳が見たかった

再び気分が暗くなった区間

間ノ岳が見えた

間ノ岳山頂にて 100名山ゲット

Y先輩富士山越えのスーパージャンプ

北岳が姿を現した 風がすごい

また見られて幸せ

ずっとこんな稜線歩きだったら最高だったのに

再びガス

雨降って来て泣きそうになる自分

ガスのモンスター

最後のピークは違い Y先輩が加速する

白峰三山縦走最後のピーク 農鳥岳ゲット

大門沢へ

岩の間からチングルマがこんにちは

雲で下が見えないがゴールはあの下だ

源頭はこんな水量だが

ひたすら下る

ガスの中再突入

大門沢は川になった

樹林帯突入

大門沢小屋を越えてさらに加速する先輩

橋を何回か渡って林道を走ってゴール

高嶺の山頂