北陸道を米原方面へ走っているとすぐにそれだと分かる。登山口に着くまでに伊吹山の開発ぶりを目にした。石灰岩からなっているという山は削られ工場と化している。なんじゃこれ?が第一印象。

 登山口近くに来ると、駐車場に誘導される。明らかに個人経営の駐車場で500円。え、と思ったがこれは正解でした。親切に(おそらく一般家庭の)トイレや水道を使ってもいいよと勧めてくれ、さらに帰り際にジュースもサービスしていただき、感謝感激でした。特別扱いされた気分でした。

 気持ちよく登山開始、すでにたくさんの人でごった返し。深田久弥はなぜ日本百名山に選んだのか?と疑問に思いながら登っていく。ふと気づいたことが、老若男女、レディース&ジェントルマン、誰でも登っている。白山、立山、富士山のハイシーズンを思わせる盛況ぶりでした。植物は秋なのであまり目立つものは見つけることができませんでした。その中でマユミのピンクの花は綺麗でした。紅葉の赤、黄とピンク色のミックスはあまり見ない組み合わせで新鮮でした。

 山頂は360度のパノラマが広がり素晴らしい展望です。琵琶湖や関ヶ原方面が一望できて面白かった。白山も見えるらしいが、今回は確認できなかったのは残念です。一瞬でガスに巻かれる時間帯もあり、観光客は子供がどこか行ったと大騒ぎ。観光地と言えど、過去に遭難者もでている山だという認識も必要。

 手持ち無沙汰でフラフラしていると、ヤマトタケル伝説や伊吹山の薬草文化のことが少し理解できた。この山のよさがなんとなく分かってきたような気になった。

 たまにはみんなのペースで歩いて下山。気疲れ。必死で走るトレランが来ると鬱陶しい気分にっている自分がいた。明るく元気を振りまくように走ってくれたらどうだろう、と内心複雑な気分になった。

 いろんな楽しみ方があるので、いろんな考え方に気付けて良かった。

 帰宅後、深田久弥の89伊吹山を読み、ガッテンした。

山頂トイレ。 トイレは他に登山道に2箇所もありました。

マユミと琵琶湖 長浜方面

5合目以上の登山道に樹木なし。不自然。

ススキ満開