<コース説明>

 猿倉荘の駐車場に車を停め、スキーを担いで徒歩スタート。登山道分岐地点で、鑓ケ岳へ進み、雪が出て来たところでシール歩行開始。双子岩から夏道に沿ってトラバース。実はこれは失敗で大変でした。一般的には登り返しルートが正解です。

 鑓温泉で入浴後、白馬鑓ケ岳を目指し谷を詰め、稜線への核心部はアイゼンで登り、稜線歩きはアイゼンなしで歩けました。鑓のピークを踏み、そのまま稜線を歩いて杓子岳のピークを踏みます。杓子の鞍部付近で大休止(昼食)。ここから稜線にも雪がでてきて、シール歩行で白馬岳のピークに立ちました。

 白馬岳のピークから50mほど下ったところから、滑降開始、大雪渓にエントリーしました。上部は快適な斜面で下が、下部は雪が腐っていました。さらに小さな岩が転がっていて、板が傷だらけ。しかしあっという間でした。雪を拾って林道を進み、雪がきれたところでスキー終了、後は歩いて猿倉へ戻りました。

 これにて2013/2014シーズンの山スキー、無事、シーズンオフにします。

 今シーズン、沢山お世話になりました。ありがとうございました。

<猿倉荘〜白馬鑓ケ岳>

 3:10まだ暗い登山道をスキーを担いでヘッドライト頼りにを歩き出します。月明かりで、うっすら周りの様子も確認できました。鑓ケ岳の分岐から20分ほど歩けば雪が繋がっていたので、シール歩行開始。風が強くウェアーを脱ぐと冷えてよくない、着ていると暑くて汗が出るという調整が難しいです。山の上部は雲に覆われており見えない。晴れてくれと願うばかりです。

 4:40双子岩。 トレース(シュプール)は下へ下へと伸びていましたが、自分は夏道の登山道に沿ってトラバース気味に進みました。しかしこれが失敗で、扚子沢の前後はデブリで酷かったです。おそらく、一旦高度を下げて、登り返してくるのが一般的なルートです。

 08:55鑓温泉。テントがいくつか張ってありました。ここをベースにスキー三昧で楽しんでいるようです。皆さんもう出かけたようで、温泉は貸切状態、入浴タイムです。大自然の中で、温泉独り占め。贅沢でした。朝日が眩しい、景色も最高!硫黄の温泉が体に染み込んで来るようで暖まりました。感謝です。

 切り替えて、スキーで再び歩き出します。上部はやはり強風とガスで、厳しい環境が待っているのは明白でした。先行パーティはピークまではいかず、途中から滑る準備をしていました。自分は鑓のピークは踏みたいので先に進みましたが、予想通り強風との闘いでした。稜線下は急斜面になり早めにアイゼンを履いて、稜線に這い上がりました。なんとガスは抜けて最高の景色でした!相変わらず風はもの凄いですが、稜線は夏道がでていたので、歩いて進みました。

 08:55白馬鑓ケ岳 ピークに立ちました。エビのしっぽが巨大に発達しており、風の強さを物語っています。セルフタイマーで写真を撮ったら、今度は杓子岳のピークを目指し稜線を歩きます。杓子岳をパスすれば一本滑れそうでしたが、白馬三山を自分の足で繋ぎたいという好奇心が強く、稜線にしました。

上部は雲の中

安曇野方面

夏道は大荒れNG

鑓温泉 貸切露天風呂

極楽

先行パーティ 上部はガス

稜線から鑓温泉への谷も楽しそう

白馬鑓ケ岳へ

白馬鑓ケ岳(P2903m)

<白馬鑓ケ岳〜白馬岳>

 稜線を歩いていると、雷鳥がひょこひょこ出迎えてくれました。可愛らしいです。鑓から一旦下り、登り返して杓子岳です。ピーク付近は切立っていて、誤って崖に落ちたら助かりません。雪庇と風に注意して進み、杓子岳ピークに立ちました。

 最終目的地である白馬岳が目の前に見えますが、意外と遠く、鞍部まで降りて登り返しです。鞍部からは、雪が繋がっていて、シール歩行できそうです。ここで小休止、腹ごしらえに早めの昼食です。今日は、ホワイトシチュー丼です。ホワイトアウトじゃなくてよかった。青空の元、絶景を楽しみながらの山飯は美味しさ倍増です。今歩いて来た稜線もカッコイイし劒岳も見えるし、またもや贅沢気分でした。

 さて、気合いを入れ直して、白馬のピークを目指します。流石に人気の山だけに、シュプールも多く刻まれていました。頂上宿舎、白馬山荘と通過し、シールでピークまで登れました。

 11:20 日本百名山 白馬岳(P2932)やりました!頂上には自分を含めて5人だけでした。スキーヤーの方に写真を撮ってもらいました。


 そして、念願のフルーツミックスを頂きます。(Yasuhiro先生を始め、魔人さんたちがいつも美味しそうに食べているフルーツミックス)本当にウマい!!感動!!

<白馬岳〜猿倉荘>

 山頂から少し下ったところから滑降開始します。雪質は締まった雪でしたがエッジはしっかり効く雪、板が良く走ります。白馬山荘を一瞬で通過、大雪渓へそのままエントリーしました。広大なゲレンデで、好きなところを滑れたので楽しめました。斜度もほどほどという感じした。

 中腹に後続が見えたので、雪を落とさない様にルートを取りますが、谷の真ん中以外は小さな岩が雪の下に隠れていて、板がガリガリ音を立てる場面もありました。板が心配です。

 下部の雪質は想像通り、腐れ雪で、重心を後ろの方に保たないと、めり込んでストップしてしまいそうでした。エクストリームという感じは全くナシでしたが、ゆったりと滑りを楽しめたので好しとします。

 あっという間に1500mの標高差を滑り降りることができたので、やっぱり山スキーって素晴らしい。

 林道もしばらく雪が繋がっていたので、スキーで行けるところまで進みました。長走沢で板を洗って、ここからスキーを担いで林道を進み、猿倉へ無事帰還しました。


 稜線歩きはスキーじゃなくてもいいと思いましたが、やっぱり最後は白馬大雪渓を滑ることが出来たので、スキーでよかったなと思いました。

 温泉、稜線歩き、大雪渓滑降と、今日も楽しかったです。

雷鳥

杓子岳、白馬岳への稜線

杓子岳

ピーク直前

杓子岳(P2812m)

吸い込まれそう

(手前)杓子岳、(後)白馬鑓ケ岳

ホワイトシチュー(レトルト)

頂上宿舎・白馬山荘と白馬岳

白馬岳(P2932m) Peak☆

フルーツミックス 

大雪渓上部

白馬山荘

白馬岳からGO!

大雪渓下部

あっという間

新緑が眩しい

ポカポカ陽気