林道合流地点

ワリ谷を詰める

中宮道を横目に 朝日が気持ちいい

翠ヶ池は 白かった

髭魔人さん 紫Tシャツに 惚れてしまいそう

<コース説明>

 地図上、反時計回りに行動しました。

 

 平瀬ゲートをMTBスタート、林道の途中(EL1000m付近地点)でデポし、徒歩・シール歩行開始です。白水湖手前でワリ谷方面へ進みました。右の沢(左俣)の方が安全と判断し、ここを登り上げました。

 中宮道へ合流し北弥陀ヶ原へ。翠ヶ池の南側へ登り上げピークに立ちました。

 御前峰より東面へダイレクトにエントリー。思う存分当面大地を滑り、あっという間に白水湖へ。

 自転車を回収し林道を帰りました。

 今日は、念願の白山当面に挑戦です。Yasuhiro先生に誘っていただける幸せ。感謝です。今回は、1年ぶりにお会いする名人さんも同行して頂き、豪華メンバーでの山行です。


 除雪作業は未だの林道を突き進みます。雪、石、倒木などの障害物は自転車を押し歩きで突破しました。日頃から鍛えているメンバーばかり、障害物競争のようにサクサク進みました。林道途中でMTBをデポします。ここから、しばらく歩きました。


 九十九折手前でシール歩行開始、自然休養林の林道沿いに進みました。地図上で湿原となっている地点は平坦地となっており、巨木が無数に立ち並ぶ神秘的な雰囲気の場所でした。これだけでも見る価値アリでしょう。その先に進むとワリ谷です。この時期なら谷割れもデブリもありませんでした。しかし、カモシカの無残な姿がありました。残雪期の山では動物の死骸を時々見ることがありますが、自分たちも十分注意しないといけません。


 さらに谷を進めば、三俣の交差点です。当初の計画では中央の谷に行けるかと考えていたのですが、右(左俣)が安全と判断し、右へとラインを伸ばしました。ベテランの皆さん、迷うことなく即断即決でした。この谷は上部が急なので、クトーを効かせて慎重に登りました。落ちたら底まで止まりません。自分は急斜面にビビッてしまい、一歩一歩が慎重になり、かなりペースダウンし体力も奪われますが、ひげ魔人さん、大魔人さんのスピードは落ちません。魔人です。


 この谷を突き上げると、中宮道の直下にでます。ここは東向きの緩斜面で、すべりも楽しめそうでした。中宮道に合流すれば展望よし美しい両白山地の峰々を見ることができました。稜線伝いに進むと見慣れないアングルからの別山が姿を現しました。感動の連続です。


 いったんシールをはがして、北弥陀ヶ原、お花松原と、夏季とは別世界の大地をスキーでクルージング。何の迷いもなくラインを伸ばして行くYasuhiro先生に先導してもらい、大汝峰と剣ヶ峰の鞍部下へ降り立ちます。滅多に見られない景色、もうワクワクが止まりません。


 ここから再びシール歩行開始です。目の前の斜面は見るからに壁、どうやって登るんだい?と思いましたが、翠ヶ池の南に出るようにして谷を詰めるラインで登ることができました。


 ピークへの詰めも完全にスキーで登り上げます。西面に回り込みますが、ここが本日の核心部でした。僅か10mくらいですが嫌らしい氷化斜面でした。クトーを突き立て、ピックを打ち込み3点支持で無事通過できました。アイゼンを使っても多分同じでした。あの危険な場面を乗り越えた時の喜びはひとしおです。そしてついに御前峰に。今日も山頂からの景色は最高でした。

どれだけの偉業を成し遂げてきたのか 想像を絶する 豪華メンバー

今シーズン4度目の白山でした。

今日は暑かったのでこんな薄着になってしまいました。以前南アルプスの山をで薄着になっていたら、名人さんに、「南アを舐めるな!」と熱く叱られたことを思い出しました。当時はツェルトも持たず、愚かな装備だったに違いありません。今ではツェルトは当然、ビバーク道具もパッキングして危機管理を徹底しています。それでも知れば知るほど自然は厳しく、どうやっても自然には敵わない。常に危険と隣り合わせであることは忘れてはいけないと思いました。安全第一です。

別山を背景に 滑降準備

御前峰から滑り降りる この姿はいつ見ても本当にカッコいいです

憧れが現実になった瞬間 最高!!

あっという間に山頂から降りてきました 

髭魔人さん ダイナミック☆

大魔人さん エクセレント☆

名人さん プロフェッショナル☆

Yasuhiro先生 エレガント☆

このスピード感 伝わるでしょうか

東面は樹林も素敵でした

 いよいよお楽しみの滑降です。もちろんアイスバーンです。名人さんは、体力不足のため高度を落としてからエントリーしようと提案していましたが、Yasuhiro先生、魔人さんたちは選択の余地なくトップからドロップインしていきました。山頂からスキーで滑り降りる瞬間はいつ見ても、カッコイイです。

 名人さんも「それならやるしかない」と貫録の滑りを披露してくれました。 白山東面から滑り降りてみたいと憧れていた自分、 ガチガチに緊張でした。 それでも最高の気分でした。行くしか無い!エッジは辛うじて立ちました。ガリガリ音を立てながら慎重に滑り150mほど高度を落とせば、その先はパラダイスでした。

 すべすべの斜面を思う存分に滑ります。自分たちのシュプールを刻みます。皆さん華麗な滑りを魅せてくれテンションも上がります。Yasuhiro先生は先頭でラインを付けて下さるので、中々写真をとれないのが悔しいところですが、今回東面大地は広大で見通しもよかったので、皆で写真撮りまくりでした。

 シンボルであるコブラツリーも見ることが出来、大満足でした。 

 気がつけばあっという間に白水湖でした。思い出に残る最高に楽しい時間でした。

 林道へ降りた後は、スケーティングで林道を降りて行きます。雪が切れた地点からは歩いてMTBのデポ地点へ。MTBを回収したあとは、林道をガンガン下ります。林道は大荒れ、落石、倒木、デブリ、、、人の手が入らないと大変な始末です。それでも皆さんガンガン行きます。石だろうが木だろうが雪だろうが、あたかも「これが普通でしょ?」といった具合にサクサク進みます。心身ともに鍛え方が違いますね。林道も難なくこなし、ゲートへ無事帰還。ありがとうございました!!!

上:コース全体図

下:白山東面 拡大図

北の俊英「剣岳」

我が国の中で最もユニークな存在「槍ヶ岳」と、日本の山岳景観最高の「穂高岳」

ゴール