コンディションが整えば冬瓜平からシリタカ山へ行きたかったのですが、今回のコンディションは悪く、笈には及びませんでした。深田久弥も登っていない山だけに、そう簡単には行かないのでしょう。山は逃げない、またいつかの機会にとっておきます。

 このルートは稜線歩きがメインですが、アップダウンがあり、やはりスピードはでないです。雨も降って来たり、ガスも濃くて視界が悪く、雪も腐って来たりともう泣きそうでした。それでもモチベーションを上げて、冬瓜ナイフリッジだけでも見ておきたい!そう思い進みました。

 ナイフリッジは想像通り雪庇になっており、もし根元からポキッと折れたらそのまま谷底。。。という感じでした。

 スキーの滑りについては、ザクザクの腐れ雪で滑りにならずでした。滑った斜面から小規模雪崩が発生し、転んで落ちたらアウトという状況、気は抜けませんでした。行きも帰りも苦行でした。山行とはそういうときもあるでしょう。

 スキーのコントロールが上手く出来ず、何度尻餅着いたか分からない、疲れました。 無事帰還。

 体力作り、精神力の鍛錬でした。

 笈ヶ岳のピークを踏みたい!とずっと思っていました。Yasuhiro先生達の記録にも刺激を受け、チャレンジしたくなりました。しかし、コンディションが悪く敗退を余儀なくされました。

 前日までの天気予報は「いい感じだな」と思い、準備を整え気合い十分で早起きしましたが、生憎の雨でした。雨はすぐに止むと思っていたので躊躇無く現地へ向いましたが、降り止みませんでした。しかも意外と強い雨でした。これではスタートできません。AM3:00準備を整えて、いつでもスタートできる体勢にしてスタンバイしました。一向に降り止まず。。。結局AM6:00まで待っても降り止まなかったので、もう行くしか無い!小雨スタートしました。


 中宮発電所まで坪足で歩き、送水管伝いに高度を上げ、途中からシール歩行開始しました。スキーのトレースがありましたが、山毛欅尾山まででした。雨で濡れたウェアが不快なこと。シールを剥がして一旦下り、貼り直して再スタートしました。ポコの連続、地図上に無いポコもありました。雨の影響で雪が重く、しかし表層が雪崩れる恐れもあり、トラバースは危険でした。雨、ガス、気温上昇、もうダメ、冬瓜のナイフリッジで敗退を決めました。

一里のスキー場方面

カモシカか?クマか?

山毛欅尾山ピークは平坦地です。テント泊では換気を十分に。ご冥福をお祈りします。

ガスが晴れました。幻想的な樹林帯

白山が、

美しいです。

冬瓜山直前小ピーク

ここまで

小規模でも埋まれば大変なことになります。

特大サルノコシカケ

撥水パワー。ドライキープ

テール部分は撥水が落ちてきました。濡れてます。

クライミングスキン用撥水ワックスをどうぞ。

薮スキーこそ山スキー!?

発電所の貯水池が見えてきました。

貯水池下部は、送水管伝いに進めます。

送水管の下部は急なので坪足で階段を上りました。下りは尻セードでした。

発電所へ続く吊り橋です。普通に渡れますが、北陸電力の敷地だと思うので、通るときは自己責任で。

発電所への林道は除雪されていませんでした。