中房温泉をスタートし、燕岳(Mt.Tsubakuro)、大天井岳(Mt.O-tensho)、常念岳(Mt.Jo-nen)、蝶ヶ岳(Mt.Chogatake)を縦走し、三股へ降りるというトレイルに挑戦しました。

 今回はY先輩と現地で待ち合わせて、車1台をゴールにデポした。それから中房温泉へ移動し、ここから登山をスタートしました。AM4:45まだ暗く、ヘッドライトで先に進みます。しばらくして、マジックアワーに突入し当たりは幻想的な雰囲気に包まれ、サンライズ。今日も朝日に力をもらいます。

 Y先輩とは前回槍ヶ岳を一緒に登った友である。槍が姿を現したときには感動しました。どのアングルから見ても槍ヶ岳は迫力があります。空は青空、紅葉も始まり、いい山行が期待できそうです。

 ここまでは後半のエネルギーを加味し、ゆっくり登りました。

 稜線に出ると、素晴らしい景色が待っています。風化した花崗岩帯と大地、私たちの本能はこういう素晴らしい景色を見ると駆け抜けたくなるのでしょうか。ゆっくり味わうというより、爽快に駆け抜けたい、そういう感じだろうか。

 記念写真を撮ってもらいました。遥か遠くに大天井、常念岳も見える。最期のピーク蝶ヶ岳は見えない。あんな遠くまで行けるのか、行くんだと思うとワクワクしました。見渡せば、北アルプスの主峰が肩を並べていて、山座同定に時間を要するほどです。南アルプス、富士山も見えました。最高のロケーションに大満足でした。

 こんな景色、なかなか味わえません。しばし感慨に耽って腰を下ろしました。風邪が冷たくて気持ちよかったです。じっとしていると、寒いくらいでした。

 景色を満喫したところで、気合いを入れて縦走スタートです。

 気分は高揚し、忍者も出現しました。

 稜線を駆け抜ける爽快感はたまりません。北アルプスを横目に走っていきます。最高!!

 途中、15人くらいの団体パーティーに追いつき、お願いして先を譲ってもらいました。山の楽しみ方は人それぞれあるとは思うが、ちょっとあの行列には正直困りました。

 

 気を取り直して、大天井に向って足を進めます。大天井までは少し登り返します。山荘まで登り、少し戻るようなルートでピークを踏むと、槍ヶ岳が目と鼻の先でした。

 大天荘では福井県の方と情報交換をしました。白川郷ウルトラマラソンに出るというので、また来週お会いしましょうと挨拶をして、先に足を進めます。

 Y先輩、槍ヶ岳を横目にハイジャンプ!!絵になりますね〜

 常念岳へは、一度鞍部まで300mほど降りる必要があります。そこに常念小屋があります。

 常念小屋は多くの人で賑わっていました。ここでランチとします。

私はオススメは何かと聞きましたが、「オススメは無い」と小屋の人がいいました。正直な意見なのだと思いますが、その対応には少しばかり残念な気になりました。とりあえずカレーを注文しました。カレーは美味しかったですが、先輩が注文した蕎麦はぬるくて箸が進まないようでした。。。。

 食事を済ませた後少し待ったりして、常念のピークを目指へ登り返しです。

 400mの急坂に一般登山客は苦戦している模様でしたが、こちらはトレーニング多少キツイくらいがちょうどいい、ガンガン登ります。Y先輩、乳酸がたまって足が動かない?ファイト!!!

 少々、厳しかったようでしたが難なく常念岳にたどり着きました。

 体力と時間次第ではここでエスケープルートと考えていたが、まだまだ行けます。

 蝶ヶ岳はどれだろう。稜線の先に見える4つ目のピークが蝶槍です。その後方に蝶ヶ岳が姿を隠しているらしい。さぁまってなさい。

 気合いを入れて、稜線を下ります。下りきった鞍部からは再び森の中に突入しました。稜線は涼しいですが、森の中は暑いです。秋の色に癒されながら、ポコを3つ乗り越えなければなりません。

 3つ目のポコが蝶槍です。これを蝶ヶ岳と勘違いし、追込みを掛けて駆け上がってしまいました。

ぜぇはぁ、ぜぇはぁ、ガスもかかって何も見えません。微かに穂高連峰のシルエットが見えました。

 蝶ヶ岳のピークへの登り返しは大したことなく、緩い勾配だったので再度ラストスパートを掛けました。山荘手前に石碑がありました。それを目指して駆け上がります。Y先輩乳酸がたまって足が上がらない?ファイト!!!しかしこれは展望台、蝶のピークじゃありませんでした。

 2度も勘違いをして3度目の正直、ようやく蝶ヶ岳にたどり着きました。最期は蝶のポーズです。

 少々、気持ち的にも疲れた模様です。エネルギー補給して後は下山するのみです。

下りは淡々と駆け足で降りていきます。下り続けるとダメージも蓄積し、足も思うように上がらず、足取りも重くなっていきました。

 移動開始から10時間、肉体疲労と睡魔に気が参ってきました。辛抱どころです。なんとか二人で鼓舞し合いながら、どんどん高度を下げていきました。沢の水が豊富な場所で、力水を補給し、パワー回復しました。冷たくて本当にウマい水でした。そして最期に橋を2本渡ればゴールです。

 おつかれさまでした!!!充実したトレイルでした。ありがとうございました。

最期は精神トレーニングもできたかな。

 距離は大したことありませんが、累積の標高差は3200mに相当し、登り返しの多さを物語っています。

 ワンデイでやればいいトレーニングになります。

 カシミール3DでGPSトラックを起こしてみました。Macに対応していないのがカシミールの残念なところですが、使い易さは抜群です。

 一番キツいのは常念の急登りであることが一目で分かると思います。