さて、なぜあえてその犀滝を目的地にしたのか。あまりメジャーとは言えない、むしろマイナーな滝を

目的地にしたのには理由がある。大した理由ではないが、自分は小学生の頃から犀滝の存在を知っていて、是非行ってみたい、いつか必ず行こうと仲間内で決めていた。そんな小さな夢ではあるが、叶う日

が来たのだった。残念ながら単独での挑戦となったのだが。

 川を詰めて行くときに、イワナが泳いでいる姿も見えた。源流イワナである。釣るのもいいが、彼らは源流まで子孫を残す為に遡上してきている。それを人間の手で絶やすことはあってはならないと思った。

 

 それにしても、過酷な道のりだった。登山道は国土地理院の電子地図には乗っていないルートだったし、地図のルートは見つからなかった。また、獣道は下りは滑るため危険で緊張した。

 人生に一度、犀滝に会えれば十分だろう。もうこの厳しいルートは御免だ。 

 ルートは、今話題の三浦雄一郎氏が設計に携わったとされるセイモアスキー場横から林道に進み、尾根まで登り上げる。そこから、犀川へ下り、沢(犀川)を詰めて犀滝まで行くというルートである。犀川への下りは道無き道である。読図して安全に犀川まで降りられる勾配が緩い尾根を選んで下る。


7:00 林道通行止め地点 MTBスタート。砂利道の林道はMTBが面白い。

8:25 MTBデポ 林道を歩く。登山者一人に追いついた。まさか人に会えるとは思わなかった。

9:20 JP1300 稜線に出る ここから獣道を下って行く。道迷い注意である。

10:42 犀川まで降りられた。EL.750だから550m下ったことになる。

11:30 犀滝 到着。 ようやく会えた。今まで美味しい水をありがとう。そしてこれからも宜しくお願いします。

12:20 登り返し地点。ここから550mの登り返しだ。登りは下りほど神経は使わないので、さっさと足を進めた。

13:35 JP1300 ここまで来れば、あとは下り一辺倒。奈良だけが堂々たる姿を見せつけてくれる。

登山道にはすばらしいブナ林がある。ブナの巨木には感動した。ただし道は細く、山歩きというイメージである。時折、ピンクのテープが目印にあるので、少し安心できる。

14:45 MTBを回収。ダウンヒルも面白い。

15:05 無事帰還。おつかれさまでした。

犀滝の様子