一里野奥(山毛欅)ゲートは閉まっていた。しかし先行者が何組もいるようだ。釣り、登山、温泉、目的は様々だ。このゲートは来週開く予定らしい。

  1時間ほど走って岩間温泉元湯の手前、霞滝が見えるあたりで、崖崩れが道を塞いでいた。巨大な岩が道の真ん中に落ちていた。これは無理だなと思ったら親切にロープが張ってあった。谷底まで高さもかなりあって怖い。ロープが無かったら行けなかったと思う。

 元湯からは人が最近歩いた形跡はなく荒れ放題だった。ワイルド系だ。草をかき分けたり、へつったり、一人だったら諦めているレベルだった。中ノ川に降りた時は安堵した。たまには人が通らないとどんどん荒れていくだろう。温泉が流れてくる沢があったので好奇心でその沢を登った。熱い水(お湯)が流れる沢で気持ちが悪かった。10分くらい登ったら温泉の吹き出し口があった。すごい勢いで噴き出していた。毒ガス(硫化水素?)がヤバそうなので遠くから写真を撮って戻った。

 今回の目的地の特別天然記念物の噴泉等に行くには中ノ川を下流へ下る必要がある。水量が多く川の中は簡単に歩けない。岩を巻くか渡渉して対岸を歩くかという選択肢しかない。岩は巻こうに巻けない岩壁だった。つまり渡渉しかないが、流量が多くしかも斜流で簡単には渡れない。上流の渡渉地点を見出して辛うじて渡った。凍りつくような冷たさに叫んだ。

 下流に歩いて行くと対岸に噴泉塔が見えた。岩から温泉が噴き出している。勢いよく噴き出した熱湯は途中で岩に当たって方向を変え空中に散らばっている。あたり一面湯気がでている。噴泉塔は白くて縦に細長いドーム状の塔だ。鍾乳洞のように長い年月を経て作られたのだろうか。神秘的だった。これが見たかった。これも白山の魅力の一つだ。記念写真を撮ったら戻ろう。

また渡渉して戻った。帰りはサクッと行けた。

 折角なので温泉に入りたい。河原に石を並べて温泉を作って見た。水温調整が非常に難しく、熱いか冷たいか、という状態でとてもゆっくり入れない。しかも浅い。半身浴の半分だ。ゲンさん曰く、半半身浴だ。改めて給湯機の便利さを知った。温泉は火傷するくらい高温で、水温は雪解け水で足が痺れるほど冷たい。これがうまく混ざらなかった。笑うしか無かった。温泉に入った気分で少しサッパリしたからよしとしよう。

帰りは蒸し暑くてまた汗をかいた。林道を走っていると「来週から工事するからもうしばらくは通れないよ」と教えてくれる人いた。山崎旅館から先はしばらく通行不可となるようです。あの巨大な岩をどかしてくれるのだろう。どうやってどかすのか、いや破砕するのか、興味深い。

みんなが楽しめるように復旧お願いします。

 ゲンさんありがとうございました。ゲンさんのHPへ

霞滝

土砂崩れ現場

工事が始まるのでしばらく通行止め

岩間温泉の元湯

登山道は荒れ放題

中ノ川が見えた 若干濁っている

この沢は温泉100%

ちょうど倒木の下から勢いよく噴き出していた

登山道から下流へ行くと天然記念物の岩間噴泉塔がある。

国定天然記念物の岩間噴泉塔がある 緑と白のコントラストが見どころ

必死の渡渉 足が凍りそう

温泉作成中

半半身浴中(拡大禁止)

登山道は荒れているので要注意

山崎旅館までの林道区間はもうすぐ通行止め解除予定らしいです