御池の駐車場に到着したのは4:00。放射冷却で外気温は氷点下。積雪はまだないけれど登山道は凍っているだろう。危ないので明るくなるまで仮眠。ダウンを着て寝袋に入るけれど#5では寒い。

 5:30に目を覚まして準備をして20分後に出発。木道は凍っていて滑るので注意が必要。広沢田代で朝日が草紅葉をオレンジ色に染め美しい朝を演出してくれる。熊沢田代では燧ヶ岳が目の前に現れて見とれてしまいそう。振り返れば会津駒ケ岳も朝日に染まりゆったりとした優しい表情を見せてくれる。嗚呼、あの長い稜線を歩きたいと思いました。

 池塘は凍っていて、燧ヶ岳の上部もうっすら積雪があるようです。大したことは無さそう。ぐんぐん急登を登り2峰あるうちの最初のピーク俎板嵓(まないたぐら)に到着。最高の景色、万歳!!早くもう一方のピークに立ちたい。積雪は5cm未満でアイゼンは使わずに済みました。一旦下って再び岩場を登ると紫安嵓(しばやすぐら)、燧ヶ岳の最高ピークに立ちました。山頂からの景色は全方角が山!過去に登った山が勢ぞろいで感動も一入。百名山を一座ゲットできました。

 下山では15名ほどの登山者と出会いました。会津訛りの男性には、「この後、駒ヶ岳に登るのですか?トレランの人はみんなそうしている」と言われました。私も負けてられません。

 それにしても雪があると下りは早い早い。水が凍っている下部は滑るのでゆっくり慎重に。積雪によって歩行速度が落ちることを予想していたけれど、全然大したことが無かったので、当初の計画より早くに御池に帰還。

次は会津駒ヶ岳です。

当初は檜枝岐村まで車で移動する計画でしたが、時間的・体力的に余裕があったので縦走プランに変更します。御池の駐車場を拠点に、周回して体力作りにしようという作戦。

大杉林道は序盤が急登で、標高差約400mを一気に稼ぐ。その後は小さな起伏を繰り返す尾根道。ただ歩いていてもつまらなくなってくるので、インターバルトレーニング的に上り区間を高出力で登ることにする。うまい空気を吸い込むと最高に気持ちいい。

 先般の台風や豪雨の影響でしょうか、根っこごと倒れている大木が登山道を塞いでいて、迷いやすい地点もありました。それにしてもこの稜線は、景色よし、池塘あり、木道あり、静けさありで言うことなしです。そんな稜線歩きを楽しんでいると、突如鉄塔が。こんなにナンセンスな人工物を作るとは興醒めでした。この稜線の草が綺麗に切り払われ管理されているのを見ると、鉄塔管理と登山道整備に関係があるのかも。

 段々近づいてくる会津駒ヶ岳にワクワク。振り返れば遠ざかる燧ヶ岳が懐かしい。大津岐峠から動物の足跡が登山道にずっと続いていて、一体どういうこと?と不思議に思いました。

 小屋に着くと登山者がチラホラ。池塘は完全に凍っていて、木道には雪がついています。滑るので注意。

 そしていよいよ長い稜線を経てようやく本日2座目の百名山、会津駒ヶ岳のピークに立ちました!

 パタゴニアのフリースを着ていた女性が「写真を撮りましょうか」と声をかけてくれました。感謝です。

男性も2名いて、犬を連れていました!大津岐峠から続いていた足跡はこのワンチャンの足跡でした。一見ゴールデンレトリバーみたいですが、毛が真っ黒なので、ブラックレトリバー!なんているのかな??そう思って犬種を聞いたけど、聞いたことのない種類でもう忘れました。可愛いワンチャンでした。そういえば甲武信岳に登った時は猫を連れている人がいたっけ。

 犬の飼い主の男性は栃木県の方らしいのですが、那須岳はどうも山頂から樹木があって見えないと言う。期待していた展望、特に安達太良山とか吾妻山連山とか東北の山も見えるかと思いましたが、全然見えませんでした。深田久弥は会津駒ヶ岳の山頂で山座同定を楽しんだようですが、燧ヶ岳の方が展望は良かった印象でした。

 小屋の下のベンチで昼飯を食べました。ポカポカ陽気で最高のランタイムでした。

 小屋から少し降ると、那須岳が見えました!やった!下山は深田久弥と同じルート。鼻歌まじりで檜枝岐村まで降りました。標高1000m付近の紅葉が素晴らしい!とくに黄色が映えてました。

 国道からは体力トレーニング。定脈140でいけるところまで走り続ける根性練習開始。

LT領域で1時間強走れば楽勝でゴールでしょ。『駒の湯』『燧の湯』どっちに入ろうか迷いますね~、、、」そんなルンルン気分で走っていましたが。

 ロードを舐めては行けない。なんとも上り勾配の辛いこと!!きもちが悪くなるくらいキツい。

 九十九折に入るともう無理、歩く。モーカケの滝の展望台に行って癒される。登山道でショートカットして再び国道に出て走り出すけれど、大腿四頭筋が痙攣してもう走れない。

 湧水を飲んで元気になって、歩いたり走ったりを繰り返す。地形図を見る限り、全然大した登りではないのですが、いざ走ってみるとかなり辛くて半泣きでした。

 ようやく御池の駐車場が見えて嬉しかった、、、ゴール。楽しい周回でした。ありがとうございました。

早朝は木道が凍っていて危険

岩も凍っていて危険 少し雪が出てくる

広沢田代を行く男性

朝日に染まる絨毯

おはよう

朝日に染まる晩秋の会津駒ケ岳

燧ヶ岳が美しい

平ヶ岳が対峙する

燧ヶ岳と私

熊沢田代の池塘群

ハーフパイプを登れば

ハイマツのトンネル

俎板

柴安嵓を望む

雪のキャンパスに影を写す

尾瀬ヶ原と至仏山

燧ヶ岳ゲット!

山頂は広い

このまま会津駒ケ岳へ・・・!

大杉林道から尾根に取り付き縦走開始

急登だよ〜よーいドン!

大杉岳の標柱は傾いていた

根っこごとなぎ倒し 道迷い注意

なんの足跡だい?カラス?

燧ヶ岳がひょっこりはん

そりゃないよ

う〜ん気持ちいいじゃん

走ろうぜ

大津岐峠 ジャンクションピーク

まだまだ楽しませてくれます

セルフタイマー使用

人間と犬と・・・一個とんでもないデカイ足跡があるよ!?

最後の急登

駒ノ小屋

駒ケ岳のピークはすぐそこ

ピーク☆

栃木から来た男性と山座同定を楽しみました

今にもアイスモンスターになりそうな大シラビソ

燧ヶ岳が見守ってくれていた

おにぎりと茹で卵でランチ

ワンチャンは雪が冷たくて気持ちいいらしい

さらば駒ケ岳

男体山を見ながら下る

フカフカブナ林を歩く

冬の姿をイメージしてしまう魅惑の森

黄色が映えていました

滝沢登山口に下山

温泉街

この湧き水に元気をもらいました

半分泣いていましたキツすぎて

モーカケの瀧

御池の駐車場に帰還。移動距離は38kmでした。まだまだ詰めが甘いか・・・ありがとうございました