鳥取県 伯耆大山(ほうきだいせん)

 水を買おうとコンビニに入った。並んでいるペットボトルを見ると「奥大山の天然水」とあった。それを買って大山でありがたく飲もうという作戦。

 溝口インターで高速を降りると大山がどーんと見えるはずであったが、山頂部はガスの中で見えなかった。ここもヒルクライムによさそうな急で長い坂が続いていた。自転車は無いのでフィットで一瞬で登ってしまった。有り難みは無かった。

 登山口に着くと蝉が2、3匹程度鳴いていた。先週男体山でこの蝉の大合唱を聞いた。蝉は「エゾハルゼミ」というらしい。上司に教えてもらった。鳴き方と季節だけで同定できるのだからもう生き物博士だ。

 そういえば白山でもこの蝉が普通にいるらしいから、単に自分が気付いてなかっただけだった。

 登山道は緑でいっぱい。ウワバミソウ(カタハ、ミズフキ、ミズ)も普通に生えていた。ミズナラやブナ林がなんとも癒しである。北陸の山と植生が似ている気がするのは同じ太平洋側の気候だからなのか。


 ここも登山客は多い。腰にペットボトルを持っているだけの半袖半パンのトレランスタイルの自分は、白山なら白い目で見られているだろうか。大山では「元気でいいねー行ってらっしゃい」という感じでむしろ歓迎と取れるような扱いだった。まぁ人が多い山域はルールやマナーを守って元気に挨拶していれば、格好だけで迷惑がられないと思う。その点白山はトレランスタイルで歩いているだけでガミガミ言う勘違いした人がいるから困ったものである。


 山頂に到着すると沢山の人が腰を下ろして休んでいた。記念写真を撮って景色を楽しもう。まず美保湾が目につく。遠くに山も見えるが特に際立った山は見えず、深田久弥が言っていた三瓶山も見えなかった。

弥山が一般的な頂上でありロープがしてある。その先の剣ヶ峰は表向きは立ち入り禁止となっている。数名稜線を歩いていたが、まぁ敢えて行く必要も無いだろう。

 ささっと下山して大神山神社まで行こう。大山寺までをつなぐ登山道を走っていると道の真ん中にアナグマがモゾモゾと何かしていた。蹴飛ばすわけにも行かないのでオイオイと呼んでみると一瞬こっちを見た。あまり慌てずに谷へ降りていった。なんだったんだ?今日も神様が会いに来たんだろう、ということにしよう。

 大山寺から大神山神社の参道へ出る。歴史や文化が染み込んでいる参道だった。神社は見たことない雰囲気で非常に豪華な感じがした。撮影禁止と書いてあったので遠景しか取れず。

 そして汗を流すために参道の途中にある豪円の温へ。玄関はガラス張りになっていて豆腐の製造が行われていた。とてもいい香りで、誘われるように中に入って行った。温泉は380円というビックリ価格。露天風呂は若干塩素の匂いがしたが、内湯はそんなことはなくいい湯であった。神の湯や五感の湯と言われていて、照明も薄暗くて癒しの空間が演出されていた。清潔感もあって最高でした。

 昼食はここの食堂にて大山セットを注文。蕎麦と唐揚げ、おこわ、豆腐の食べ放題がついて980円。満腹間違いなし。登山をしてお風呂に入って、昼飯を食べて帰る。最高の組み合わせでした。

ありがとうございました。

案内図

癒されます

緑のシャワー

雲と同じ高さ

雲より少し上に来ました。振り返ると絶景

ハイマツかと思ったらキャラボクの群生地

山頂見えました

避難小屋

剣が峰を望む ピークに人が立っている

山頂にて記念撮影

三瓶山(さんべさん)の方向かな?見えなかった。

美保湾 この辺りでトライアスロン皆生が行われるのか。出て見たい。

ヤマオダマキ(?)初めて見つけました。

ブナの木陰は最高

利生地蔵

大神山神社へと続く歴史と文化が刻まれている参道

大山寺にて みなさんここで鐘を鳴らしていて、登山中も何度も聞こえたのはこれでした。

彫刻も随分と立派でビックリ

見えて来ました大神山神社

一度行って見てください。

参道を下ると商店街に この並びに豪円の湯がありますよ

神の湯を一人一杯だけ飲めます

スキーの写真が飾ってありました

大山セットには

自家製豆腐の食べ放題がつきます。

montbellもあるよ

奥大山の天然水