<白峰~別当出合>

 白山公園線のラッセルから始まる。去年とは参考にならないくらい雪は多い。うっすらトレースが残っていたので有り難く利用させて貰った。デブリも酷いところは少なくて幸運です。人数が多いので順次先頭を交代して歩く。後ろは楽チンだけれど、距離が距離だけに足は痛くなってくる。

 webやSNSなどが普及して白山公園線を軽い感覚で歩こうとする人が増えているような気がするけれど、ここは雪崩や落石がある危険なのであまり真似はしない方がいいと思う。みんなヘルメットしてビーコンつけて歩いている。

 市ノ瀬手前の最後のスノーシェッドで小休止、ここからの林道は1箇所だけしかショートカットしなかった。何やら皆アプローチ用のシール(通称インチキシール)を使っているらしく、急勾配のショートカットはしない(出来ない)らしい。最近先生たちと山に行っていなかった間に、このことは常識になっていたらしい。まぁ体力でアドバンテージ分を補うこととする。

 別当出合に着くと、屋根と地面ががつながっているくらい雪は多い。ここで大休止で、皆さんはシール張り替えしてデポ。私はデポなしです。オニギリを食べてエネルギー補給完了。再スタート。

夜明け前

甚之助小屋の手前 明るくなってきたが太陽はまだ

トラバース地点 いいルートでした

モンスター達の世界

トラバースして尾根に出るとこの景色 感動しました

モンスターの世界にお邪魔します

皆さん完全防備で進みます

まだラッセルは厳しい

hayawataさん

Yasuhiro先生と別山

必殺仕事人的な集団 私失敗しないので と聞こえてきそう

御前峰にあけましておめでとうございます

御嶽方面も素晴らしい展望

弥陀ヶ原を進む

室堂に到着

鳥居と祈祷殿

凍てつく室堂

鳥居も天ぷら状態

御前峰へ最後の登り

大魔人さん、Sanchanさんについて行く

Sさん

スキーで山頂まで

御前峰 山頂

大汝峰

<別当出合~白山山頂>

 吊り橋は積雪があってツボ足は厳しそう。単独なら渡渉を選択しただろうか。大魔人さんが最初に考案したスキーを履いたまま渡る作戦。恐る恐るやってみると、意外と危なげなく渡れて安堵。

 やっとここから山らしい山になってくる。一年ぶりに会うsanchanさんが先頭に石畳上まで激しいラッセルで道を切り開いてくれて流石でした。続いて、山では初めましてのhayawata(通称あんちゃん)さん、大魔人さんで中飯場上までトレースを付けてくれました。ここで自分の番が回ってきたので先頭に。想像以上に深いラッセルで驚いた。汗をかかないように頑張ります。hayawataさんの先輩、初めましてのSさんもまだまだ体力ありそうで甚之助手前まで。

 甚之助は二階部分も雪に埋まりそうな勢いである。風が強くここでは休めないので、先生の助言により小屋から甚之助谷をトラバースしてエコーラインの尾根に登りあげるルートとな里、谷の手前で風除け休憩とする。そして完全装備にする。ここでは電熱線ゴーグルも常識となっている。凍傷にならないようにマスクも必須。

 ここからはYasuhiro先生の完璧なルート工作によりエコーラインの尾根までトレースを伸ばして頂いた。いつも通り登山道付近をトラバースするのかと思いきや、この時期はトラバース位置は低い方が安全で効率的でした。しかも丁度トラーバースが終わった頃にドンピシャで太陽の光が差してきた。そこは樹氷モンスターの世界で素晴らしく、さらに別山がどーんと現れて、思わず感動の声を出してしまった。ルートと言い、タイミングと言い、本当に素晴らしいと思った。

 ここのところは家庭の環境も変わりなかなか先生達のようには山に行けない日々となっていて、去るもの追わずということで暫くはご無沙汰させて頂いていた。今回は突然仲間に入れてもらった身ではあるけれど、先生から色々とアドバイスも頂いて感謝感謝でした。

 尾根に登り上げると神々しい御前峰が見えた。ここまで苦労して歩いてきた甲斐があったというものです。素晴らしい。

 弥陀ヶ原も風が強かったが天気も良く、また完全装備していたので問題なし。室堂に上がると宿舎は埋まっていた。鳥居は雪の衣がくっついて天ぷら状態であった。さぁいよいよ御前峰を目指す。ここからは大魔人さんの機動力が凄まじかった。大魔神さんとsanchanさんはスパゲティを腹一杯食べてきたから調子がいいということだが、こちらは愛妻カレーライスを腹一杯食べてきているから、負けられない。クトーを効かせながら必死に付いて行った。10時間45分の末、山頂に到着。やりました!!

 Sさんは白山初登頂です。厳冬期にして白山初登頂とは凄いです。Yasuhiro先生とhayawataさんは親子二人でピークを踏んだ。どんな親子なんですか、凄すぎるでしょう。自分が息子とラッセルして白山に行くなんて想像できない。

 奥社は見たことのない雰囲気で、エビの尻尾の塊みたいになっていた。奥社に初詣・祈祷します。今年も宜しくおねがいします。

奥社

室堂方面

大魔人さん

hayawataさん

sanchanさん

YSHR先生

Sさん 滑降中の写真撮れず

御前峰と大魔人さん

別山見ながらスキー最高

パウダーありがとうございました

<白山山頂~白峰>

 滑降は、皆さん山頂から滑る。自分は滑りに自信がなく、プライドは捨てて安全を優先し六地蔵の尾根から滑り降りた。安全最優先ということでご了承願います。

 室堂から弥陀ヶ原エコーライン尾根までは硬い雪だったけれど、ここから下は深いパウダーを撒き散らしながら落ちていく、最高です。

 山頂から吊り橋まで、休憩入れても40分、早い、早すぎる!!厳冬期だけの楽しみ方でした。

 ここから長い長い林道。本当に嫌になるが、精神的にも皆さん相当タフで弱音も吐かず黙々と漕いで歩いて白峰に戻るのでした。なんというメンバーなのでしょう。

 楽しかったです。ありがとうございました。これで今季の目標はクリア。暫く山に行けないかも・・・