先輩と奥穂高岳に挑戦。

 

 連絡ミスでスタートが遅れてしまう失態。ごめんなさい。

 09:00西穂の駐車場は有料も含めてすべて満車でした。鍋平無料駐車場を9:00スタート。バスターミナルまでは登山道を進み、そこから林道をひた走り、登山口ではすでに大汗。


 10:00癒しの樹林帯を歩き出す。とっても静かなルートでした。涼しくて気持ちいいです。もう秋の気配でキノコも。

 ハシゴからヘルメット着用。しばらく登っていくと視界が開けました。白出沢の水もなくなり、ここから岩場地帯をひたすら登ります。徐々に両岸も狭まってくる。なるほど、ここで積雪期に岩が落ちてきたことを想像すると、非常に恐ろしいと感じました。ドクターSに追悼。安全第一を肝に銘じて再び歩き出す。


 12:25山荘に近づくと、輸送ヘリが何往復もしており、やかましいこと。山荘でゆっくり休めない。

「奥穂高に登るなら早く登ってください、休むなら離れてください。ヘリポートなので危険です」

ハイ分かりました!と急いで登りました。ヘリの空輸シーンは圧巻でした。標高3000m以上となると流石に寒いのでカッパ着用、汗冷えしそうです。

 


15:24 奥穂高岳山荘 持参したカレーパンを食べて小さな幸せを感じる。こんな楽しい遊びができで感謝です。

さて白出沢を順調に下り、林道を走れば、日が暮れる前に駐車場に戻れる計算。先輩はまだまだ余裕そう。1500m一気に駆け下りるとさすがに足に来る。途中置いていかれそうになりながらも付いていく。負けてなるものですか。水場でクールダウンしてかなり気持ちがリフレッシュされたが、足はプルプル。先輩の様子を伺うがまだまだ余裕そう。最高ですね。負けてなるものですか。


17:15 林道。バトル開始です。ゴールは5km先のバスターミナル。先輩が先制するので後ろにくっつくのがやっとだ。砂利が足ツボを刺激してくる。痛い。歩いている登山者を抜かす度に爽快感を覚える。この林道を歩くのは精神的に辛いものがる。ショートカット登山道を抜けるといよいよゴールが目に入ってくる。先輩と並走している。膝はガクガクだ。

 ゲートのロープを通過した瞬間一気にぶっちぎりラストスパートを仕掛ける。ロケットダッシュ成功です。先輩は遥か後ろだ。もう心は折れたはず。このままゴールまで行くよ。このバトル制したか?ウィニングランです。

 しかしそんなに甘くありませんでした。YK先輩は800mを1’56秒で走る。なんと追いついてきた!一気に5mくらい離される。「足が故障するからバトルから降りるよ」と先輩は力を抜いている。その手には乗らない。バトルはまだ終わっていない。ロープウェイの乗り場から下り坂が急になるがここが最後の勝負だ!熊鈴を握りしめ、音を消す。ギヤはもう一段残っている。意地でも勝ちたい。歯を食いしばって全力疾走で先輩に追いついた!!


しかし勝てるはずはなかった、、、

ゴールは1秒差くらいだったが、ダントツで力の差を見せられた。悔しいさ100%

今日も思い切り遊べました。ありがとうございました。

12:55北アルプスの最高峰は人でごった返しでした。ヤッター★日本第3位の標高奥穂高ゲット!

 上高地側を覗くと崖!これが直登ルンゼですか。むむむ。ここをスキーで滑れる自信はありません。

 あまりにもあっけない奥穂高だったので、時間も少し余裕がありそう、ジャンダルムまで足を延ばすことにします。先行は単独女子だ。一体どんな人なんだろう。好奇心が膨らむ。

 先輩はかなりトレーニングを積んだ模様、置いていかれそう。油断は禁物、三点支持で慎重に進みます。

 ナイフリッジの稜線ではへばりついて通過。「ドラゴンの鱗だね」と先輩がカッコイイことを呟く。しかしそれは「馬の背」でした。体力とは無関係にこの先は予想以上に時間がかかる、、、週末ともなれば渋滞の発生です。甘かった。

 待ってる時間の長いこと。進みたくても進めない状態。ひたすら待つしかない。先行していた単独女子についに追いついたが、それはおばさんでした。期待値が高すぎてショックでした。

 ロバの耳を巻くところで高齢者パーティが降りてきた。ヘロヘロ状態でなかなか進まない。ビレイロープが足に絡みつき、もうひやひやして見ていられない。いっそうのことフリーで進んだ方が安全なような気もしました。大丈夫か?

 そのパーティのガイドらしき人に「お前らどこに行くんだ??」と怪訝な顔。アホな格好して馬鹿な真似するなと言っているのがひしひし伝わってきます。「ちょっとそこまでです」と答えると、「そこってどこや!」とガイドさんも苛立っている。ジャンダルムに行ったら戻ると告げると安心したようでした。おそらく山を舐めんなと言いたかったのでしょう。


14:10 ジャンダルム。おばさんに記念写真を撮ってもらいました。それではサッサと戻ります。まだここにいたのかというくらい一瞬で縦走パーティに追いつく。みな大荷物だが、僕たちは軽装なので自由が効く。やっぱりこのスタイルが好きです。大荷物で歩くなら、もっと静かで綺麗な山で、ゆっくり自由を楽しみたいと思いました。


ジャンから先の稜線のイメージもつかんだので、今回はよしとします。稜線を効率よく進むにはシーズン外れか平日が狙い目ですね。次回は西穂まで縦走したいと思います。できるはずです。

ロバの耳

ジャンダルム

ロバの耳を通過中

馬の背は渋滞