ゲート前に着くと二人の山スキーヤーが自転車をこぎ始めるところでした。目的地は同じらしく、また会いましょうと挨拶を交わしました。


 もうじき明るくなるだろうから、焦らずにぼちぼちとマウンテンバイクでスタート。

人津谷出合(クムンジュ)に自転車をデポして、林道を歩いていきます。

積雪量は多く、谷がかなり低い位置にあり容易に徒渉はできない状況です。

素直に林道を登り詰めると、ブリッジもあったのですんなり通過できました。


 前方に鞍部を確認したので、それが登山研修所だと思い込んで進むと、谷違いでした。

ルートミス!

 軌道修正して登山研修所へたどり着きました。いつの間にか、先行2二人を追い越しているようでした。


 研修所から先は、ラッセルもでてきたり、カチカチになったり、モナカだったり、雪質がころころ変わる。それでも厳冬期の激しいラッセルに比べれば何てことはありませんでした。

 1600m付近のブナ林には癒されました。帰りはここでランチしたいな~★


P1779の鞍部から早乙女岳(P2055)に至る稜線は細尾根で急勾配、さらに雪庇もあり、最大の核心部となります。正面から見れば恐ろしくて立ちすくみそう。やってみると意外とスキーで難なく突破できました。

振り返れば、白山が素晴らしい。弥陀ヶ原の上には鍬崎山。立山も剣岳もまだ見えない。


天気も最高で展望も抜群ですが、この先の巨大雪庇は危険極まりないです。過去に大事故が起こったこともあるから、安易には近寄れません。

最後の急登りは、激しいモナカ雪に襲われました。表面は厚くパリパリで中はフワフワ、食べればおいしそうですが、最低な雪質です。

激モナカの次は重いシュカブラ。ペースがガクッと落ちます。

自分にとってここが一番辛かったです。この雪で果たして滑れるのかな?頭をよぎります。


そして大日岳のP2501ピークに立ちました。360度の大パノラマが広がっており、景色を独り占め。高度感はまるで鳥になったかのような気分です。ピヨピヨッ!


 剱岳が一番先に目に飛び込んできました。絵になります。立山はここでようやくご対面です。龍王岳、鍬崎山、弥陀ヶ原はアルペンルートの除雪が進んでいました。

遠くには、日本のモンブラン白山が最高です!!

富山平野、日本海、微かに能登半島も見えるかな。歩いてきた稜線には二人が見えました。


「大日岳」の看板は埋もれていたので、シャベルで掘り返しました。



 ルンゼ滑降も頭に無かったわけではないですが、雪質と何より自分の滑降技術から考えて、無理だと判断しました。たぶん死にます。

 そんなわけで、来た道を戻ります。予想通りモナカ雪に泣きました。板がひかっかり制御不能、ターンができないのは私だけ?


 二人に声をかけると、なんと猿ヶ山で以前出会ったすずけん”さんと、SETOさんでした。カラフルなウェアがカッコいいです。そして滑りもお墨付き、羨ましいです。

「雑穀谷いかないの?」

「滑れません」

と会話を交わしたあと、すぐに派手にひっくり返る始末でした。練習あるのみだと分かってはいるのですが、なんせ滑りのセンスがありません。

 もう山スキーやめたらいいんじゃないの?と自分で思うほど悲惨でした。ボロボロで自信喪失。。。


 以前Yasuhiro先生とご一緒したときとは状況が違っていて、今日の 細尾根は怖かったです。 制御不能になって落ちたらただじゃ済みません。辛抱してゆっくりゆっくり滑りました。

高度を落としていくと雪質も変わってきて、腐れ雪ときどきザラメに。

スイス〜イ。やっぱり楽しい☆☆☆

 癒しのブナ森に到着。ここでまったりランチ。ネイチャースキーという言葉がある。最高のひと時です。


お腹を満たしたところで、スキー再開。モナカに比べればルンルン気分で楽しい。あっという間に人津谷出合。

春山歩きスタート 正面の尾根を歩きます 

この谷を詰めた鞍部に、

登山研修所冬山前進基地

ヤドリギ

稜線に出る 大日岳が遥か遠く

春っぽいコーラ 刺激は弱かった

核心部の細尾根

上から見るとこんな感じ どこから登ってきた?どこを滑る?

ルンゼはエントリーする気にもなれず 今日は山歩きできれば十分です

巨大雪庇が圧巻

ハングした雪庇と日本海 かすかに能登半島が見えますか

ピークかと思いきや、まだでした

白山まで飛んでいきたい

今度こそ ピーク ではありません まだです

ヘリ 空飛んでる いいな〜

剣岳撮影スポット これが正真正銘の大日岳ピーク☆

大日岳(P2501) から立山へ続く稜線

弥陀ヶ原

白山 

富山平野

ボトルをザックに付けてみました いい感じです

ケルン

Setoさん(左)、すずけんさん(右)

辛抱の滑り

ポカポカ陽気

おにぎり たまごとノリで巻いちゃいました

ごろ寝 最高☆☆☆

新芽 出ておいで〜

快適斜面

自転車 帰りは4分