みさごさんとゲンさんと焼岳を目指す。本日快晴。雪不足のため板はファットスキーとしました。

 新中の湯ルートの登山口からスタート。先日のツボ足のトレースがありました。途中までそのトレースを借りました。雪不足で生い茂っている笹がまだ頭を出している。どこでも登れるのかと思っていたのですが、そうではありませんでした。必然的にゆっくりとしか登れません。

 日が昇ると幻想的な世界に、樹林帯は金色に輝いていました。3人とも笑顔。

 平坦地でテントが2張り。前日のトレースはこの方たちでした。この先はラッセル開始です。少し複雑な地形にまんまと騙されルート工作失敗。バカ話に盛り上がって地形も確認せず小ピークに登り上げる。まだ修行中の三人衆です。3人とも苦笑。

 標高2000m近くでようやく積雪は増えて来て自由にルートを取れるようになりました。

 登山ルートでは下堀沢の方へ進むのですが、スキーの機動力を利用して展望がいい尾根に進みます。穂高や目的地の焼岳の展望が素晴らしいです。青空の下至福のとき。見たことのない景色に感動です。山歩き最高!と思える瞬間でした。

 交代で先頭を回して、ルートはこっちじゃないか、あーだ、こーだと言いながら、焼岳山頂が近づいてきました。最後はクトーを効かせてピークに立ちました。思わず息を飲みました。真っ白な北アルプスの山並みが勢ぞろい。笠ヶ岳、槍ヶ岳、穂高、三役そろい組み。振り返れば乗鞍。

おぉぉ。質舌に尽くしがたい美しさでした。

 ここでも、アレが奥穂だの、前穂だの、西穂だの、三座同定が止まらない。見飽きない景色でしたが、顔が凍りつく寒さなので程々にして滑降準備完了。


まずはスキー滑降一本目。火口湖は凍りついていた。あそこに行く。ドロップポイントを探す。

雪崩の心配はまずない。いざ。

みさごさんは初滑りだが運動神経抜群なはずなので問題なかろう。(?)

ゲンさんは危なげない。

Nozaはビビリ腰の癖は治ってない。誰も転ぶことなく火口湖へ降りられた。


火口湖まで降りると風は無し。なかなか見ることができないだろう景色に酔いしれいるところではない。太陽が照りつけているので、雪質も次第に悪くなっている。サッサと登り返し。Nozaのシールが凍って粘着力を失っている。途中で剥がれては一番危険なのでツボ足に切り替えます。北峰のピークはすぐそこだ。硫化水素が黙々と吹き出している。硫黄くさい。極力吸わないように北峰頂上を目指します。

 最後の岩場はさすがにスキーでは無理なので、3人ともツボ足です。やったーダブル・ピークゲット!

 握手を交わす。ここも景色は最高です。写真を撮りまくったらスキー滑降可能ポイントまで戻ります。


 さーお待ちかね、下堀沢の滑降です。上高地側や北面の記録もありますが、何も知らない僕たちはまずはここを滑ってお勉強が必要でしょう。

 モクモクとガスが吹き出す焼岳を背に滑り出す。雪質、マル!重心移動の度にバウンドするようにフワフワな雪です。キャーキャー言いながらあっという間に降りてしまいました。

途中テント泊のパーティーに出会ったので挨拶をしました。羨ましそうに見ていました。山スキー最高。


 登りでルート工作を失敗したところで、登り返すか・巻くか、話し合いました。

 巻くことになったのですが、これが甘くてトレースに復帰できず違う方向に降りているではありませんか。復帰を心がけて水平移動開始。しかし太陽のおかげて雪が腐ってきた。団子になって中々進みません。反省しながらやっとの思いでトレースに戻りました。

 しかし、忘れていました。せっかくトレースに戻っても楽しい滑りは待っていない。待っていたのは笹だけ。笹の上をスキーで滑りまくる辛抱の滑りでした。

 最後はちょっと大変でしたが、雪不足は仕方がないので、最高の天気で、楽しい仲間とこれだけ楽しめたので二重丸でしょう。


 帰りは中の湯温泉で入浴し汗を流して極楽気分。最高の湯でした。

 みさごさん、げんさんありがとうございました。

金色に染まる樹林帯

迷えるもり

稜線に出ると焼岳がどーん 山行中の食料にも気を使っているゲンさん 今日は食パンを食べてた

モコモコ

僕のイメージではここはアラスカ

赤ウェアとオレンジのヘルメット まるで兄弟の二人

穂高とゲンさん

笠ヶ岳や水晶岳まで見える

硫化水素が勢いよく噴き出しています 危険地帯

水の流れを止めたみたい

ドロップポイトを探す二人

火口湖へドロップイン

みさごさん初滑り

静寂

火口湖は氷結

登り返し

北峰のピーク Peace☆

焼岳P2455.5 シュプールがかすかに見える

雪に覆われた岩は骸骨みたい

乗鞍岳 白山に似ている?

この戦闘機の前に、もっとカッコイイ戦闘機が飛んで行った。随分近かった。あれは只者ではない

下堀沢を見下ろす。 行きます。

ゲンさん (フォーーー!といっています。)

バウンドするほど反発する雪

こちらはみさごさん

楽しい

ゴール☆☆

焼岳山頂P2455.5

焼岳北峰頂上