今日もYasuhiro先生にお供させていただいて、沢登へ行きます。


 天気予報はイマイチで予定していた沢は危険と判断し、白山山系の谷である宮谷川を遡上し釈迦岳を経由し丸岡谷を降下するルートに変更しました。

 沢登りは天候や降水量に応じて行動を判断しなければならない。Yasuhiro先生の引き出しの多さ。スゴイです。今日もたくさん勉強させてもらいました。


 先生の頭の中では山スキーのルートと沢登はリンクしていて、地形がおおよそ頭に入っているようで、宮谷川は最初から楽勝だろうと話していました。その予想通り危険な個所はほとんどなく、チビ滝がときどき現れる程度でした。

しかしこの宮谷川の面白いところは、百万貫岩が流出してきた沢らしく、岩がゴロゴロ、原子的な岩、綺麗な石ころが多くて味がありました。


 ちょっと骨のある滝もありました。

 先生「ノザ〜。どうする〜?」

 いたずらっぽい顔で微笑むYasuhiro先生と目が合います。ハイ。では正面突破と行きます。人生迷ったら厳しいほうを選択する。人生とは大げさですが、勉強だと思って流れが激しい正面ルートを進みます。時には頭から水を被り目も開けれない、手探りで3点指示を確保してみたり。人間突っ張り棒になって這い上がってみたり。

 バカなことしないでこっちに上りやすいルートがあるよ。そんな声が聞こえてきそうです。


 稜線直下にくると、日の光で沢がキラキラ輝いていました。こんな景色見たことない。稜線に出ると池が。ちょっと面白そうです。深くて冷たいのでやっぱり程々にしておきます。


丸岡谷へ降下開始すると、登山客の鈴が遠くでリンリン鳴っていました。いたずら好きの先生は、一体なんの動物の真似でしょうか奇声を発して登山客を驚かせて遊んでいます。自分も便乗します。もし単独登山中にあんな声が聞こえたらそれは恐怖だと思います。もし腰でもぬかしていたとしたら、ごめんなさい。


しばらく降下すると、なんと人の姿が。先生の知り合いの方のパーティでした。ここで会うとはお互いマニアック過ぎでしょう。曰く、「危険なので高巻きで密藪を漕いできました」

 今日は、懸垂下降の準備もあるので、どんな滝が待っているの?そんな気持ちで進んでいきました。最初は10mはあろうナメ滝でした。水は少ないにしても、懸垂下降が必要でした。

 木を支点に、8mm補助ロープが30m(15m)。まずは先生が下降していきます。一度バランスを崩したときはヒヤリとしましたが、心配御無用、すぐに「オーライ」の声が。

 続いて自分も降下。いい緊張感。慎重に冷静に。無事に着地できました。

 その後は、3本の滝が現れますが、いづれも勉強だと思って敢えて懸垂下降で降ります。2本目の滝では自分が先行しました。足を支持していた岩が崩れ落ち、一瞬バランスを崩して横になびいてしまいましたが軌道修正して無事降下完了。スパッ ツに穴が開いてショック。手元の下降器ばかりに気をとられていました。支持する足の置き場もしっかり確認しないといけないと反省。

 最後の滝は垂直でさらに水の流れもあり、本日の総仕上げです。だいぶ慣れてきたので動きは素早くなってきたものの、水を体に受けると今までとは違った緊張感で、心拍は上がり息も荒くなりました。無事に地面に足をついたときは、ニヤニヤしていたかもしれません。危ないです。


 1100で登山靴に履き替えて、地図とGPSを見ながらうまく林道に合流しました。

先生はここからMTBデポ地点まで走っていくといいます。自分は走るのは得意な方なので当然付いていきます。先生ダッシュ!しかも早いです。じりじりと引き離されていきます。後半強すぎて驚きました。ヘロヘロ〜。

フィナーレはMTBダウンヒルで爽快。



今日もよく遊びよく学びました。楽しかったです。ありがとうございました。