<コース説明>

 大冷沢ゲート前のスペースに駐車し、ここから林道をMTBで進み、西俣出合手前でデポ。西沢をシール歩行で稜線まで詰める。稜線は徒歩で進み、冷池山荘、布引山を通過し、鹿島槍南峰に到達した。

 南峰から北峰に向って少しだけ登山道を進み、吊り尾根のコルから北脵本谷へエントリー。急斜面、デブリ斜面、緩斜面のバリエーション豊富な谷を滑り、西俣出合に戻りました。MTBを回収して、ゲートまでダウンヒルして無事帰還でした。

 昨年のGWに鹿島槍に挑戦し雪崩に遭い命からがら逃げ帰りました。あれから1年、今回はリベンジとして大魔人さんと鹿島槍ヶ岳に挑戦しました。

 結果として、無事リベンジを果たすことができ非常に嬉しいです。最高の展望とスリリングな滑降を楽しむことができて最高の気分、大魔人さんに感謝です。しかし結構危険な山行でした。



<大冷沢ゲート〜鹿島槍ヶ岳>

 前夜、大魔人さんの車にて大冷沢へ移動しました。プチ宴会でビールを飲みながらお互いの情報交換、さらに翌日の作戦を練りました。そして車中泊させてもらいました。眠りに落ちるまでずっと雨は降り止みませんでした。天気予報は晴れとなっていますがこれだけは祈るばかりです。

 AM3:00起床、小雨模様です。これならなんとか行けそう、しかしガスっぽくて視界が悪いです。出発の準備をして3:35MTBで林道を進みます。ラフな砂利道で自転車も苦戦でした。西俣出合直前で雪が出て来たので、MTBをデポしシール歩行開始しました。

 西俣出合から、西沢へと入って行きます。昨年とは状況が一変しており、雪が少なくて谷割れもしている状況でした。それでもブリッヂを慎重に渡り、先に進めました。西沢はデブリ斜面で、ちょっと危険な感じです。なるべく早いうちに通過したいということで、1回の休憩だけで稜線までの1,100mの標高差をハイクアップしました。ガスは晴れることがなく視界が悪い、下も上もよく見えまえん。気持ちはブルー。

 大魔人さんのルートファインディングにより急勾配もシール歩行で登り上げることが出来ました。稜線にでると、なんとガスが抜けました。絶景万歳、今日も来てよかったと思える瞬間です。稜線はシール歩行できるような雪が無くて、登山道を徒歩で進みます。標高2,000m以上では僅かに新雪が積もっており、山は化粧直ししたように白銀の世界となっていました。最高に奇麗でした。劒岳や立山の展望が素晴らしかったです。

 冷池山荘はGW中は営業していたようで、看板も丁寧に書かれており、テント場やベンチまで奇麗に整備されていて感心してしまいました。

 さらに足を進めて、布引山を通過、ここを超えれば鹿島槍の南峰がいよいよ目の前に現れました。気温は0℃と低く、風も強かったです。解放していたベンチレーションは閉じて、グローブも防寒用に替えました。ザックに付けているスキーが風の抵抗を受けるので、気を抜けばバランスを崩してしまうので、ひと時も気を緩めることができません。それでも、最高の景色に励まされ、ようやくピークに到達。きょうもやりました!!写真撮りまくりでした。

<鹿島槍ヶ岳〜北脵本谷〜大冷ゲート>

 今回の滑降ラインは北俣本谷ということで、エントリーポイントである吊り尾根まで移動します。北峰の方へ登山道を下りますが、危険なのでアイゼンを装着し、慎重に下りました。劒岳から帰って来たばかりの大魔人さん、流石に下りもメチャ早い。私はビビりまくりでした。

 エントリーポイントはダイレクト尾根の直下です。ガスが薄く掛かっており、イマイチ下部が見えず恐ろしいです。これには流石の大魔人さんも慎重にエントリー。ジャンプターン以外ありません。これはスリリング!

 恐る恐る自分も続いてエントリー。雪質は新雪が5cmほどか、あとはザラメで滑り易いです。かなりの急勾配なので、自分のターンのスプレーがスラフとなって落ちていきます。自分も下手なりにジャンプターンで高度を落として行けました。何と言いますか、もう興奮状態です。

 変な場所で止まると危険なので、要所要所でストップしてラインを見極めがなら滑ります。ノドも無事通過できました。大魔人さんのジャンプターンは見ていて惚れ惚れします。斜度が落ち着いてくると、雪面に縦溝が出て来て、スキーの技術がさらに要求されました。

 さらに下部にいくと激しいデブリ斜面となりました。これはデンジャラスゾーンなのでノンストップで通過したいところです。しかし、なんせ滑れないのです。でかい雪の塊がゴロゴロ転がっていて、つまづいてひっくり返ってしまいました。岩でも落ちて来たらアウト!すぐ起き上がって逃げる様に滑りました。ここの通過が一番難儀でした。

 出合までは緩斜面の大ゲレンデ、風を切りながら滑る感じで最高に気持ちよかったです。堰堤は雪が繋がってたので通過できました。2番目の堰堤はジャンプしました。

 最後の堰堤は、トンネルが着いており、徒渉せずに川を渡ることが出来ました。振り返れば、自分たちが滑ってきたラインが見えました。もの凄いところを滑りました。

 そして、出合からMTBデポ地点までスキーで林道を滑りました。MTBを回収し、林道をダウンヒル、無事ゲートに帰還しました。

 単独なら行けなかったです。無事リベンジが敵って、よかったです。 今日もありがとうございました!!

ガスの中

稜線直下もガスの中

稜線に出ると この景色

布引山へ

冷池山荘

ジャンクション

鹿島槍へ

大パノラマ

風は見えませんが 強風なのです

Peak☆

左から 薬師岳 立山 剣岳

針木 常念方面

下が見えない恐怖

ドロップ

大魔人さんが 飛んだ!!

飛んだ!!!

飛んだ!!!

飛んで!!!

もの凄いところを滑りました

出合までは

快適な緩斜面

トンネル

西俣出合 中央が西沢です