天気:粉雪/くもり

気温−5〜−15℃

 Yasuhiro先生にお誘いして頂き、髭魔人さんと3人で乗鞍猫岳に挑戦させて頂きました。自身厳冬期の2000m以上は初めてで、勿論猫岳も初です。完全装備で挑みました。

 今まで見たことの無い景色に出会え感動しました。気温も低く乾いた雪で最高のパウダースノーを楽しむこともでき、これぞ山スキー!やっていてよかったと思える最高の山行でした。

 コースは最短コースである牛首尾根です。尾根はルートファインディング&ルート工作が難しくまさにプロの仕事という感じです。勿論貸し切り、どっぷりと山を満喫させてもらいました。

 

 髭魔人さんの車に相乗りさせてもらい、集合地点に着くと既に先生は準備完了していました。私も気合いが入っており、速攻で準備して3:30国道スタートしました。

 尾根の取り付きは密林でした。最初から地形は複雑で頭脳プレーは始まっています。油断はできません。帰りはここ滑ります。完璧なルートファインディングが出来てこそ、快適な滑降が出来る。これも山スキーの醍醐味ということです。

1600mのコル手前は勾配もきつく、うまくコルに着けるように登り上げるのは少し苦労しました。コルに出たところで気温−8℃、ダイアモンドダストでしょうか、ヘッドライトによって雪の結晶がキラキラして幻想的でした。明るくなってきたところで小休止してエネルギー補充です。

 山の妖精も微笑んでおります。巨大モンスターの巣でした。お邪魔します。 こんな景色見たことないです。ドキドキしてしまいました。

 髭魔人さん先頭ラッセル。先生も、髭魔人さんも連日の山行とは思えないパワーでした。私は少し張り切ってラッセルしますが、差が開きませんでした。ルートを見極めながらラッセルするのは難しいのです。次第に勾配も急になり、スカイライン直下は疎林となり雪崩に注意しながらルートをとります。

スカイラインに登り上げれば、なんとも素晴らしい景色でした。しかし雪煙が舞う厳しい環境がまっています。完全装備なので、ものともせずむしろ気合いが増してきます。

 スカイラインを少し進みました。猫岳のピークへは南斜面をトラバース気味に標高を上げていきます。斜面は氷化しているので、クトーを装着してすすみます。

 気温は−15℃、風も強く厳しい環境ですが、時折青空も見えました。高鳴る気持ちを抑えて慎重にすすみます。

 いよいよピーク間近です。斜度は緩くなりますが、風はいっそう強くなりました。

 約6時間の末、ついに猫岳ピーク踏めました!!やりました〜☆(写真はYasuhiro先生提供)

少し下った岩のところで、風を避けてシールを剥がします。汗で湿ったザックのショルダー部分は即凍ります。ゆっくりはしていられません。素早くかつ丁寧にシールを片付けていざ滑降開始です!

 先頭はYasuhiro先生、絶景に向ってGO!!シビレル〜〜カッコイイです。

 私の写真も撮ってもらいました。転倒は許されません。その斜面に応じた滑りが必要とされます。万が一転倒した場合はピックストック(ウィペットで滑落を止められる様、危機管理は万全にします。)

 髭魔人さんの華麗な滑りには思わず叫びたくなります。Hhooooo!!!

 Yasuhiro先生、元祖テール滑り!!神が降臨したかのような一瞬時がとまったかのような。

 生でこれを披露されると感動して泣けてきます。しかし涙は凍ります。

 これが激パウです。今までのパウダーの認識は覆されました。

 Yasuhiro先生、次はツリーラン☆樹林を交わしながらこちらに向ってきます、この状況どうしましょう。叫ぶしかありませんHhoooooooo!!!

 私も頑張ってみます。やっほ〜〜〜☆(Yasuhiro先生提供)

 山スキー最高!!!テンションもハイになってしまいすみません。

 繰り返しますが、パウダーの認識は覆されました。これが激パウ以外のなんでもありません。

 このコース、何処までもパウダーを楽しめます。完璧なトレースだったので快適に国道まで滑り込めました。Yasuhiro先生、髭魔人さんは天才の域でした。



 今日は、本当にいい思い出になりました。Yasuhiro先生、髭魔人さん、ありがとうございました。

ルートファインディングも、率先して挑戦してみましたが自身まだまだ未熟で地形を読めず、指示頂きながらなんとかそれらしいルートにできた・・・という感じでした。とてもいい勉強になりました。

 密林滑りはまだまだ遅く特訓が必要でした。謙虚に、安全第一でまた頑張りたいです。

 尚、このルートは亡き篠崎先生の思い出のルートということでした。ヘルメット着用で安全第一を心がけました。



PS

忍者ラッセルは、秘伝の技でした。