今日のような天気の日に山に入るのは間違っていると思います。北アはいつも荒れるもの・・・だとしても今回の雪は流石に無理でした。初めて経験する激ラッセル中の激ラッセルでした。名付けるならメガラッセル(ブーツ)ギガラッセル(膝)テララッセル(もも)とでもいいましょうか。

 改めて、Y先生パーティのレベルの高さがよくわかりました。雄山までのルートの1/3くらいでしょうか。相当な体力と技術および経験値がないと立山は無理です。

 今回は、経験値を一つ上げられたと思って、反省を生かしていきたいと思います。


 みさごさん、サブスリーさん、おつかれさまでした。ありがとうございました。またお願いします。


みさごさんのブログ

サブスリーさんのHP

 強い冬型、南北に入り組んだ等高線で、上空には−36℃の寒気が迫っている。

 0:00スタート。

 坪足では全く歯が立たない積雪でも、スーパーファットなら楽勝です。

 それにしても、静かな夜でした。 雪は深々と降っており、高度を上げたらどうなるのか、不安しかありませんでした。さぁまずは美女平を目指します。

 安全を考慮して、全員ヘルメット着用です。 

 暗闇と、降りしきる雪、視界不良が伴って、思った以上にスピードが上がらず、いきなり悪戦苦闘でした。

 予定時刻より30分遅れて、美女平駅に到着しました。先が思いやられます。気温は-5℃。

 作戦会議の結果、まだ進めると判断、次は「弘法」を目指します。 

 風は予想したより強くありませんが、降る雪の強度が強いです。ガスっていてルート不明瞭です。GPSを見ながらラッセルが続きます。

 この時点でブーツラッセルです。3人でラッセルを分担します。体力の消耗と気温を考慮して20分ローテーションにして進みました。

 

 ブーツくらいのラッセルなら、バカ話をしながら余裕を持って進めましたが、次第にブーツでは済まなくなってきました。

 こうなると先頭はかなりキツイです。会話も途切れます。それでもサブスリーさんのラッセルスピードは早く、流石と感じました。板はK2ダークサイド、勿論スーパーファット、デザインがカッコイイです。

 夜が明けると、やはり視界不良であることや、降雪の強度が半端じゃないことが改めて分かります。

 

ここで「モモラッセル」になりました。サブスリーさん、みさごさん、足があがらない、トップが出ないと泣きが入ります。スーパーファットでも?

 いやいや、そんなことはない。僕が行きますよ。

 ラッセルマシンNoza始動。


ハァハァ・・・私も泣きが入りました。


アカン!10分と持ちません。全員戦力外通告。気象条件最悪、行動開始から7時間、完全に時間切れ。帰りのトレースも埋まっているでしょう。気温−9℃

ここまでです。これ以上は無理だと判断しました。


大観台P1466で撤退としました。シールを剥がして、ウォークモードでクロスカントリースタイルでトレースを戻ります。もちろん、先頭はラッセルです。


アルペンルート雪で覆われ、僕たちのトレースが一筋あるのみ。

それでは、立山杉の巨木と林道ラッセルの一部始終をとうぞ〜。

みさごさん

サブスリーさん

 美女平まではスケーティングで頑張りました。お二人、スケーティングは初めて?林道はゲレンデの様には滑れないので、そう楽には行きません。行きも帰りもラッセルなのです。

 しかし、林道ラッセルだけでは終わらせません。激パウを楽しむしかないでしょう。さぁ行きます!

 厳しいラッセルの分、滑りは快適です。サブスリーさん、楽しんでおります。ナイススマイル☆

 サブスリーさん、テール滑りも魅せてくれました。ショートターンからテール滑りまで果敢に攻める姿勢、やりますね〜。

 激パウ最高です。スーパーファット様々、ウキウキです。ファイントラックの赤いウェアが映えてカッコいいと思います。

 続いてみさごさん。滑りは発展途上、慎重に滑ってきました。「かならず上手くなってみせる」と宣言してくれました。期待しております☆

 


 あれ?後ろでひっくり返っているのは誰だ??


果敢に攻めて、転んでナンボです。転んでもパウダーだから痛くない!!厳冬期限定です。

 サブスリーさんに撮ってもらいました。私もテンション上がって激パウ満喫しております。

 最期の滑りは最高に楽しめました。下界に近づくにつれ、天気は好転、さっきまでの天気は何処へ。


 今回は雪崩の恐れも無く滑れましたが、あの積雪で急斜面をトラバースしたり、滑ったたりしらアウトでした。