平面図で見るコースは複雑でコースを頭に入れて走ることは諦めました。ぶっつけ本番で楽しもうという作戦。天候は曇り気温低めのナイスコンディション、体調はいい。

 スタート前のオリエンテーション(?)は鏑木さんのトーク等があって、かなり盛り上がっていました。この大会のコンセプトは「宝を巡る旅」。コース上にその要素が沢山あるようで、楽しみです。

 しかしこれから精神と肉体をどん底まで追い込もうとしている身としては、レース前は憂鬱になるので、早くスタートしてくれ〜という気持ちがあった。ただ、憧れの鏑木さんはひたすらカッコよかった。恐縮して写真すら撮れません。

 スタートして最初の10kmまでは快調に飛ばしてレース展開しました。マッハさん、しょももさんの応援が力になりました。ありがとうございます。

次の10kmで脹脛がまず痙攣し始め、次に太ももにまで波及します。オーバーペースになっていたようです。こうなるともうダメで、騙し騙し行くしかありません。まだ半分残ってるのに情けなくて調子に乗っていたんだなと後悔しました。まぁ大体いつものことで学習してないんですが。

 反省点は、前半のオーバーペースと、エネルギーや水分補給を忘れていた時間帯があった事により、痙攣やパワー不足に陥り失速した事。


 他の大会と違って面白いなと思った点は、入賞者3位までは賞金が貰えたり、トレジャーブレスレットが1300円券になったりすること。お金に替えられるあたりが少々生々しい気もするのですが、本気でレースする人の目指すところと、宝探しのようにレースを楽しむ人とが共存できる、面白い大会だな〜と思いました。さすが鏑木さん!

 P476の急な登り階段では遂に足が完全に痙攣状態になってストップ。蹴り出す足と着地の足の両方に激痛が走り一歩が出ません。数名に抜かれて入賞は期待薄になり、この先かなり辛いだろうから、もうこのレースが嫌になった。はじめてここで自分は入賞を狙ってたんだと気付きました。

「ケイレンヤバイ!」とラインのグループに弱音を吐いたら「気のせい」と返ってきます。

痙攣くらいでゴールは諦めるなよ、気持ち一つだろ

そういう意味ですか?

そうか、気持ち。気持ちを切りを替えよう。宝探しを忘れてました。


 すぐ見つかった宝は、トレイルが走りやすかったこと、紅葉が素晴らしかったこと。

草刈りが行き届いていて、コースが分かりやすくマーキングもしてあります。コース設営感謝です。

 さらにラミネート看板で鏑木さんの励ましの言葉が要所要所に書いてあったりと、選手目線の気遣いがすごい。

「きつい?それって楽しいことじゃない?」この看板には笑ってしまいましたが、まさに極論であり、これが分かるようになるとランナーズハイの域かもしれません。

 碁石が峰からの景色は最高で富山湾も見えました。お宝(トレジャー)ポイントでブレスレットをゲット!!ここから地獄谷川沿いの降りの景色はアルプスの渓谷を感じさせる雰囲気で驚きがあり面白かったです。

 集落内の道は趣深く時間が止まっているようでした。ここのエイドでは足を止めてまずコーラ2杯。スカーっと染み渡ってきます。コーラ。スポーツドリンクなんでしょうか?鏑木さんもUTMBで飲んでいるというからお墨付きです。

そして水餃子スープを1杯をいただき満腹。青空レストランのように、うまい!がでてしまいました。カメラ目線になってしまい自分でも恥ずかしくなったけれど、美味しかったです。

500mlボトルに補給して再スタート。

 再び登りの区間。秘密のトレイルは電力会社の鉄塔管理道と思われるトレイル。鉄塔への最短ルートなのでしょうか、時々勾配がキツすぎて泣きが入りますが、ここ、めちゃくちゃいいトレイルです。山の静寂に包まれて、自分の世界に入って足を進める時間帯がありました。

 最後の登りが終わったかと思うと、今度は階段で一気に下ります。ハイドレーションを飲み干しザック軽量化。これまた恐ろしくスピードが出る階段で飛ばしすぎました。舗装道に入ると足が痙攣して今度は飛ばせません。何度も立ち止まってはほぐすを繰り返します。アスファルト道路はスピードが出せるのに、その分足への負担が強く、気持ちだけが空回り。

 筋肉を使わないようにテクテク走ります。最後の国道のアンダーパスこそ秘密のトンネルではないでしょうか。これこそ交通渋滞ゼロで迷惑がかからない大会!


 いろいろあったけどゴールが近くなると短かったような気がしてきます。そういえば石動山という山は、名前はカッコよくて知的な感じがするけれど、走って通り過ぎたのでその魅力がよく分からないままでした。なんか紅葉綺麗だったような気がしますが、、、歴史的にも深そうなので是非再訪したいと思いました。


 最後は会社の上司・先輩、チームの仲間も待っていてくれて笑顔でゴール。中能登最高★

しょももさん撮影

この本はオススメ。「極限のトレイルラン 鏑木毅 (新潮文庫)」

数年前に読んでからトレイルランに対する見方が少し変わりました。

トレランの大会は悪い印象(特に自然へのダメージ)が少なからずあろうかと思いますが、 特に今回の中能登町もそうだと思っていますが、 トレランが地域振興につながるという視点、

これをこの本の中で読んだとき、なぜか感動して涙が出そうになりました。

読んでみてください。