市ノ瀬からジョギングでスタート。走っているとちょうどいい寒さだ。釈迦新道登山口までの林道工事も終わっていて安心しました。2000m付近から少しずつ積雪が。釈迦岳の山頂周辺は笹の植生が濃かった。ここまで2時間で一汗。釈迦岳からの景色は最高で、湯ノ谷の壁越しに見る御前峰が素晴らしい。これが見たかった。大汝や七倉山も真っ白で見とれてしまう。この稜線を縦走するのかと思うとワクワクした。

 鞍部への下りはスノートレランを満喫した。七倉山までに積雪が次第に深くなり、体力が削られて先頭のラッセルが出来なくなった。ゲンさんに先頭を代わってもらい必死について行く。財布を忘れコンビニで買い物もできず、行動食を十分に持たなかった自分に、ゲンさんはおはぎを一つ分けてくれた。もはやおんぶに抱っこ、感謝です。

 一方で、ゲンさんは無限にエネルギーが湧き溢れているのかというほどのパワーを感じさせてくれる。ホームページをしばらく更新していないから情報が少ないけれど、いつもの底なしの体力と気力のゲンさんに安心しました。途中からラッセルできずスミマセン!

 七倉の辻までくると景色は完全に冬。真っ青な空と真っ白な雪、もう言葉はいらない、、、というやつです。最高です。積雪は吹きだまりでは膝まで。風は冷たくて強い。ゲンさん曰く地獄八丁目。御手水鉢も凍っていた。ラッセル中はしばし無言になるが、共通の話題である育児の話に花を咲かせながら楽しく進んだ。

 ようやくたどり着いた大汝峰から見る御前峰の美しさは一塩だった。北アルプスもくっきり見えた。翠ケ池も氷結していた。御前峰へはトレースがあったので、今度は自分が先頭に出てスピードを上げた。ゲンさんを引き離す作戦だったが直ぐに追いつかれた。稜線に出ると物凄い風だった。全体重を預けられる風速にこれはヤバイと思いながらも思わずニヤケてしまった。頭が大分ヤバイのかもしれない。

 御前峰の頂上が見えた。同時に大勢の登山客がいるのを目の当たりにした。砂防新道から登ってきた人たちだ。そりゃ確かに最短距離でこの素晴らしい景色を見れるなんて最高だろう。一瞬今までの苦労が無駄な努力だったような気がして萎えた。いやいや、誰も見ていない景色を独り占め(二人だけど)して、必死になって歩いていたあの密度の濃い時間が楽しいのだ!と思い直した。そういう内容の登山がより面白いと思う今日この頃です。帰りは別当出合からロードを走った。以前は長いアプローチをいかに省略するかを考えていたけれど、敢えて走るという選択をするなんて思ってなかった。山の楽しみ方は自由。人間考え方も楽しみ方もコロコロと変わるもんですね。

 体力作りもできたし、いい景色も見られたし、今日も感謝です。

釈迦岳周辺は笹が濃い 奥の山はシゲジ丸岡谷の頭

これが見たかった 壁越しに見る白山

釈迦岳の山頂

スノートレラン

キラキラ☆

七倉の辻はピラミッドピークの裏側

四塚山方面

七倉の辻

御手水鉢の鞍部へと進むゲンさん

北アルプスに励まされ

御手水鉢を振り返える

白い火の神子峰も美しい

ゲンさんは底抜けの体力かと思いながら撮った一枚

大汝峰にて

白山は火山だと思わせる景色

白山の火口(翠ケ池)も氷結

御前峰山頂にて

大汝峰

室堂、別山方面

御嶽山を望む

三方崩山と北アルプス

室堂にて撮ってもらいました

弥陀ヶ原もいい感じ

別当出合にて歓喜のジャンプ。ここから5kmランニング