1月の白山　山スキー

0:10 白峰風嵐ゲート発〜 01:25 市ノ瀬〜 03:15別当出合〜 05:40甚之助ヒュッテ〜06:10休憩終了〜 07:35弥陀ヶ原〜 08:45御前峰(P2702)

09:35御前峰〜 09:45室堂〜10:20エコーライン休憩〜 11:00甚之助〜12:35別当出合〜13:15市ノ瀬〜14:05白峰風嵐ゲート着

2017年1月8日日曜日 [with みさごさん、ゲンさん]

みさごさんの記録

ゲンさんの記録

Sanchan33・koueiさんの記録

　深夜0時に白峰ゲート発。別パーティのスキーヤー2名も同時スタートだ。

　今季は前年と同じで積雪量が少ない。雪崩や落石危険な白山公園線であるが、ほとんど雪はなくデブリもなし。危険そうな匂いはしなかった。なので自転車が使える。凍っているので慎重に、ときどき押し歩き。

　市ノ瀬の手前で自転車を置いて、シール歩行に切り替えた。林道のショートカットは無理そう。

　後ろから自動車が来てビックリした。どうやって通れたんだろうか。スノーボーダーの2名の車で、一気に先を越された。考えてみると、白山公園線に轍があったのは、ゲートをすり抜ける術があるからだ。一本取られた。

焦っても仕方ないので林道をひたすら歩く。僕たちは地道に行くのだ。それでも先頭を取られると悔しい。静かに闘争心に火がついた。みさごさんは体調不良か、ペースが上がらない。大丈夫だろうか。

　別当出合で休憩。エネルギー補給、インナーを着替えて、再スタートでビーコンON。

　石畳の急登でスノーボーダー2名に追いついた。挨拶をして先に行かせてもらう。

　ゲンさんの高速ラッセルで中飯場に到着。自分は後ろで体力温存していたので、ここで休憩は要らない。先にトレース作ろう。甚之助まで行ったろうじゃないの、と思ったがゲンさんに追いつかれた。

　甚之助。小屋の中で長めの休憩。みさごさんは調子悪いのか、毛布にくるまって「登頂は無理かもしれない」と言い出した。弱気発言に耳を疑った。防寒対策を済ませて再始動。クトーを装着した。トラバースしていつもの谷状地形を登り、エコーラインのへ。スピードクランポン（必殺クトー）では太刀打ちできずツボ足で15mほど登った。尾根に登りあげる頃にちょうど御来光の時間になった。そこは神秘的な世界だった。風と雪が作り出す風紋、そして光りと影のマジックにうっとりだ。最高だ。今日も来てよかった。

　遅れ気味だった自分に、「体力不足か？」とゲンさんに発破をかけられた。みさごさんはいつものように冗談を飛ばして絶好調だ。さっきの弱気は何処へやら。

　休憩をしたら一気に山頂を目指す。今日の「逆くの字ライン」はいやらしい。前日の好天で溶けた雪が凍って、ツルツルのカチカチ。かなり危険な状態だった。進退窮まる前にアイゼン。山頂を目指した。ゲンさんは山スキーヤーのプライドとやらで、スキーで登りあげた。自分にはとても真似できない。あの場面で転けたら滑落は必至だろう。みさごさんもアイゼンで登って来た。

まず奥宮に初詣した。本年もよろしくお願いします。風もほとんどなくて最高の天候だ。ラッキーだ。ハッピーだ！！

今日のスキーヤー達

グッドモーニン

御前峰

シュカブラ（風紋）の芸術

オレンジのエコーラインを歩くゲンさん

弥陀ヶ原と御前峰（ピンボケが非常に残念）

弥陀ヶ原を歩く二人とエコーライを歩く後続

「逆くの字ライン」

雪に覆われた室堂

登山道は凍っている

ゲンさんもう少しで山頂

ゲンさん最強

謹賀新年　白山開山1300年スタート

　記念写真をとって滑降開始だ。どこ滑る？3人の意見が三つに分かれた。

　　1 ツボ足で降りる

　　2 山頂から滑降

　　3 安全なとこまで降りて滑降

　自分はスキーで登れなかった斜面をスキーで滑る自信はない。安全なところまでアイゼンで降りる。山頂滑降のゲンさんを見送った。勾配がゆるい六地蔵付近の尾根から滑った。ビビりながらも楽しく室堂へ滑ることができた。ツボ足で降りたみさごさんが待っていた。ゲンさんも無事に滑って来た。後続のスキーも降りて来た。こちらもベテランの滑りでした。挨拶して室堂を後にした。弥陀ヶ原までなかなか楽しく滑られた。しかしこの先は辛抱の滑りだった。甚之助からは登山道を滑るしかない。ゲンさんはスイスイ行くが、ついていけない。自分はあのスピードで滑ると恐怖を感じてしまう。狭い、薮、急斜面の三つが取ろうともうダメ、ひっくり返る。少しでも上手くなろうと頑張った。しかしコテンパンに打ちのめされた。毎年のことだから進歩していないと思う。

　精神的にボロボロになって石畳からはツボ足で歩いた。別当出合からは林道滑り。無事に自転車に到着。

　イノシシが三頭いた。これも雪不足の故だろう（イノシシは雪深いところにはいない）。自転車で雪と氷の下り坂は恐怖だった。１回滑って激しく転倒した。もう二度とこんな怖い自転車はしないと心に誓った。

ともあれ無事に帰還できてよかった。

みさごさん、ゲンさん本日もありがとうございました。